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皇室典範改正“国民が納得した上での成立”とは言い難い着地 天皇陛下は静養中にご署名“内容が不服でも拒否することはできない” 米大手紙は男系男子に固執する日本の現状を批判的に報道

「陛下は拒否できません」

 大自然の中で英気を養われた天皇ご一家。一方その笑顔とは裏腹に、ご滞在中、令和皇室は大きな転換点を迎えていた──。7月24日、愛子さまが那須を発たれたちょうどその日、改正皇室典範が正式に公布された。

「柱となるのが、《【1】女性皇族が結婚後も皇室に残る》《【2】旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える》の2点です。また、女性皇族の夫や子に皇族の身分は与えないとした一方で、養子の子が男子だった場合、皇位継承権を持つことが明記されました。女性・女系天皇は認められず、男系男子での皇位継承が堅持された格好です」(政治部記者)

 法律の公布には、天皇陛下のご署名・ご押印である「御名御璽」が必要だ。陛下は那須の地で、改正皇室典範に署名されたという。

「陛下のお手元には毎週火曜と金曜、閣議決定を経た書類が届けられますが、これは皇居を離れたご静養中でも同じです。

 陛下はまさに皇室典範の当事者であり、今回の改正は愛娘の愛子さまの将来を大きく変えることにもなりますが、国政に関与することのできない陛下は、たとえその内容に不服な点があったとしても、御名御璽を拒否することはできません。家族団らんの時間を過ごされていたそのとき、陛下は改正皇室典範を認めざるを得ない状況だったのです」(前出・宮内庁関係者)

 6月、欧州歴訪を前にした記者会見で、皇族数確保策について「国民の理解が得られるものとなることを望みます」と発言された陛下。先を急ぐかのように改正へと突き進む政府に対して、陛下が発言できるギリギリのラインで“釘を刺した”とみる向きも多かった。

「しかし最終的に、広く国民が納得した上での成立とは言い難い着地となりました。17日に行われた参議院での採決では、立憲民主党をはじめ野党5会派が、養子案や女性皇族の夫や子に皇族の身分を与えない点を問題視して反対し、投票の最中に『反対!』という怒号が飛び交う事態に。

 結局は賛成多数で可決・成立となりましたが、上皇さまの退位を定めた特例法の際、全会一致で可決したのとは大きな違いです。“こんな決め方では、将来に禍根を残す”との指摘も相次いでいます」(前出・政治部記者)

 こうした状況に、海外からも注目が集まっている。

「イギリスの公共放送『BBC』やアメリカの有力紙『ニューヨークタイムズ』など各国主要メディアも大きく報じています。特に『ニューヨークタイムズ』は、雅子さまが男子出産のプレッシャーにさらされ、適応障害を患われた点も指摘。愛子さまが国民から高い支持を得ており、世論調査では女性天皇賛成の声が8割以上を占めているにもかかわらず、男系男子に固執する日本の現状を批判的に論じています」(前出・政治部記者)

 今回の改正は、新たに皇室入りすることになる“未来の女性皇族”に対しても、強い精神的な負担を強いることになる。

「男系男子での皇位継承を何より優先するということはつまり、女性皇族に対して“男子を産むこと”を第一に求めるということです。

 これまでも、皇室入りした女性たちはお世継ぎの重圧にさらされてきました。歴史を振り返れば、大正天皇の妃である貞明皇后、香淳皇后、美智子さま、雅子さまと4代続けて流産を経験されている事実があります。悠仁さまの配偶者や、“血のスペア”と呼ばれる養子の配偶者となる女性たちは、出産することになれば強烈なプレッシャーを受け続けることになるでしょう」(前出・宮内庁関係者)

(後編へ続く)

※女性セブン2026年8月13日号

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