健康・医療

【健康長寿の土台となる「骨」】長持ちさせるには骨に刺激を与えることが重要「その場飛びのジャンプ」や「15分日光に手を当てるだけ」でも効果的

上半身と下半身の間に位置する「骨盤」の重要性

 各分野の専門家が共通して指摘するのは、上半身と下半身の間に位置する「骨盤」の重要性だ。国際医療福祉大学三田病院の脳神経外科医の石川久さんが説明する。

「外来で診察を行う際は、患者さんが診察室に入ってこられたときの歩き方や骨盤の動きから、体の状態を推察しながら診察を進めます。それほど骨盤は全身の健康、ひいては脳の働きにも重要な役割を担っているのです。

 骨盤は上半身と下半身をつなぐ要となる領域であり、周囲の筋肉の可動域が広がると代謝・血流が改善します。その結果、全身の代謝も高まり、血液中の糖や脂質の消費も促される。また、鼠径部がしっかり伸びることで歩幅が広がり、スムーズで安定した歩行にもつながります」

 骨盤周辺の筋肉を強くすることで、大便を“出す力”も強化できる。腸内細菌研究の第一人者として知られる辨野(べんの)腸内フローラ研究所理事長の辨野義己さんが話す。

「骨盤周辺にある腸腰筋と腸骨筋は便を押し出す力を持つインナーマッスルです。階段の上り下りなどでこの筋肉を強化すれば、すっきりして気持ちのよい排便を促します」

 長持ちする骨をつくるうえでも、骨盤はとても大切だと戸田さんが続ける。

「骨盤は上半身の体重を下半身に伝え、内臓を支える体の土台であり、骨盤の安定性が生涯にわたって“長持ち骨”を維持するため非常に大切です。骨盤を意識したウオーキングや、仰向けに寝た姿勢から足を開いて腰を浮かす『バックブリッジ』などのトレーニングに励めば、骨盤周辺の筋肉を鍛えることができます」

 100年ずっと健康で生きるためにはいつまでも若々しい脳と腸、骨をつくることが重要。脳と腸は連関し、脳と骨も連関する。脳や腸、骨や骨盤を鍛えることで相互によい影響を与える好循環が生まれて、「元気で長持ちする体」に近づけるはずだ。

長持ち脳、腸、骨をつくる生活習慣
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長持ち脳、腸、骨をつくる生活習慣
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(第1回から読む)

※女性セブン2026年8月13日号

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