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《『踊る大捜査線』が約14年ぶりに復活》「続編は不可能」と感じていた織田裕二 その気持ちを変えたのは、いかりや長介さんの長女からの言葉だった

映画『踊る大捜査線』で主演を務める織田裕二
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『踊る大捜査線』が約14年ぶりに帰ってくる。織田裕二演じる青島俊作も年齢を重ねたが、作品に込める熱意は落ち着くどころかさらに高まっているという。織田を突き動かしているのは、二十三回忌を迎えた「和久さん」こと、いかりや長介さんの面影だった──。【前後編の前編】

「よい形で続けてほしいと願っているはず」

 1300年に創建された東京都葛飾区の古刹・蓮昌寺。その一角に、碇矢家の墓は静かにたたずんでいた。掃き清められた墓前には新しい花が供えられ、まだ線香の香りが漂っている。ここには2004年にがんで亡くなった、いかりや長介さん(享年72)が眠っている。

「年間を通してファンのかたが訪れますが、このところは、俳優さんをはじめとする芸能関係のかたがたをよくお見かけします。まもなく公開される映画の報告に来られていると伺っています」(寺の関係者)

 映画とは、9月18日に公開される『踊る大捜査線 N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!』。織田裕二(58才)演じる刑事・青島俊作を、いかりやさん扮するベテラン刑事・和久平八郎が支えた『踊る大捜査線』シリーズの最新作である。2012年公開の『THE FINAL 新たなる希望』で完結したかに見えた名作の再始動を、ファンは待ちわびていた。織田もまた、いかりやさんに立てた誓いを胸にカメラの前に立っていた。

『踊る』の原点は、1997年にフジテレビ系で放送された連続ドラマだ。東京・台場の架空の警察署「湾岸署」を舞台に、警察組織の理不尽さを描いて社会現象を巻き起こし、翌1998年には初の劇場版『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』を公開。興行収入101億円を記録した。だが当の織田は、意外な心境を抱いていた。

「織田さんの中ではやりきった気持ちが強く、『踊る』はこれで完結でいいと感じたそうです。そんな織田さんの心を動かしたのが、いかりやさんから届いた一通の手紙でした。“青島、おれもそろそろ待ちきれねぇぞ、年齢が年齢だし、早く作れ”という、劇中の和久さんそのものといった文面だったとか。

 その言葉に織田さんは再び奮い立ちました。そうして製作された『THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は興行収入173億円を叩き出した。あの手紙がなければ、大ヒット作は生まれなかったのです」(映画関係者)

織田との絶妙な掛け合いを見せていたいかりやさん
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 一方で、病魔はいかりやさんの体を蝕んでいた。『2』の撮影終了後の2003年5月、原発不明頸部リンパ節がんと診断されて緊急入院。放射線治療を経て、7月の公開初日舞台挨拶に「一昨日退院した」と姿を見せてファンを安堵させたが、翌2004年3月20日に帰らぬ人となった。

 いかりやさんが亡くなり、「続編は不可能」との思いを強めた織田の気持ちを変えたのが、当時いかりやさんのマネジャーとして『踊る』の現場にも同行していた、いかりやさんの長女・Aさんだった。

「Aさんとは、いかりやさんを介して公私に親交がありました。交流はいかりやさんの死後も続き、織田さんは続編の話が持ち上がると、Aさんに報告していたそうです。そんなあるとき、彼女から“父はあの作品を本当に大切にしていました。きっと青島刑事の活躍をもう一度見たい。よい形で続けてほしいと願っているはず”と言葉を掛けられたそうです」(芸能関係者)

 その言葉に背中を押され、続編へと動き始めたものの、“和久さん”の不在が重くのしかかった。

「湾岸署はどこを見てもいかりやさんの面影が残っていました。そこで製作陣は“新庁舎への引っ越し”という劇中設定を取り入れたんです。一方で、和久さんの甥という和久伸次郎(伊藤淳史)をキャストに加え、いかりやさんの存在を消すのではなく“受け継ぐ”道を作った。その設定は今作まで引き継がれています」(前出・芸能関係者)

(後編へ続く)

※女性セブン2026年9月17日号

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