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《制度改正前の今がチャンス》ふるさと納税プロの裏ワザ 高級食材より「日用品」、狙い目は「9月と12月」

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10月の制度改正前にチェックしよう(写真/Getty Images)
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実質負担2000円で各地の特産品という「お礼」がもらえる「ふるさと納税」。利用している人も多いだろうが、この10月から制度改正され、返礼品数の減少や“実質値上げ”などが予想される。改正前の駆け込み活用術や家計を助ける返礼品の選び方など、本当に得する最新ワザを徹底指南!

制度は健全化するがデメリットも

10月からふるさと納税のルールが厳格化する。自治体が寄付を集めるために使える「募集経費」の基準が厳しくなるのだ。これまで自治体は返礼品の調達費や送料などの募集経費を、寄付額の50%以下に収める決まりがあった。しかし、今回の改正で上限が47.5%に引き下げられる。その後も毎年2.5%ずつ引き下げられ、3年後の2029年には40%以下に。

「これで自治体が住民に使うお金が増えるはずです」

とは、ふるさと納税プランナーの森口恵美さんだ。

確かに寄付額の60%以上を自治体の住民サービスに充てられれば、地方の暮らしやすさは向上するかもしれない。また、年間100万円以上の業務委託費などについて、支払先や金額の公表が義務化するため、寄付金の用途が透明化する。

しかし、寄付する側にとってはデメリットもある。

「一部の自治体では返礼品の調達費などを抑える必要が生じ、量を減らしたり、これまでと同じ内容でも寄付額を変更したりする可能性があります」(『ふるさと納税ガイド』編集長の飛田啓介さん)

改正で返礼品の「地場産品基準」も厳しくなる。これまでは、ほかの自治体で収穫された米を精米した品や、輸入した牛肉を熟成、味つけした加工品なども、一定の条件を満たせば“その地方の返礼品”として扱われていた。しかし今後は、その地方で生産・製造されたといえるだけの実質的な付加価値が求められるようになる。

「特定の地方を応援するという意味では、制度の健全化につながります。ただし、これまで人気だった返礼品の一部が姿を消す可能性があります」(節約アドバイザーの丸山晴美さん)

いま何をすべきで、何をやめるべきか、詳述する。

絶対にやってはいけない「損する行動」

・検索結果のいちばん上に出た返礼品を選ぶ

検索画面の上位に表示されているからお得とは限らない。

「同じ肉や米でも、自治体や掲載サイトによって寄付額、内容量、決済時の還元に差が。複数の候補を比較しましょう」(飛田さん)

・昨年と同じ返礼品をなんとなく申し込む

昨年満足した返礼品が今年も同じ内容とは限らない。

「物価や送料の値上げ、制度改正の影響で、寄付額や内容量が変更される可能性があります」(飛田さん)

現在の寄付額と内容量を確認しよう。

・「お得だから」と食品を一度に大量に申し込む

「肉や魚、果物などを大量に申し込むと、食べ切れずに廃棄し、損することも。定期便を活用して受取日を分散させるなど、無理なく消費できる量を選んでください」(丸山さん)

・控除上限額を確認せずに寄付する

控除上限額を超えて寄付すると、超過分は自己負担に。

「年収だけで判断せず、医療費控除や住宅ローン控除なども反映して試算を」(森口さん)

年収が確定していない時期は、上限ぎりぎりまで寄付しないこと。

・支払いのポイント還元率だけで返礼品を決める

「支払い方法によってもらえるポイントにつられて、必要のない品を選んでは本末転倒。まず必要なものを決め、そのうえで決済方法やキャンペーンを確認しましょう」(森口さん)

・旅行券や宿泊券の期限を確認しない

旅行券や宿泊券は、利用期限や対象施設、除外日などの条件を見落としやすい。

「行きたい日に予約が取れず、期限切れにならないよう、申し込み前に利用予定を立て、空室や有効期限の確認を」(森口さん)

・ワンストップ特例の申請を後回しにする

「ワンストップ特例の申請期限は翌年1月10日。書類を1件でも出し忘れたり、6自治体以上に寄付したりすると、確定申告をする必要があるので注意しましょう」(飛田さん)

ワンストップ納税の説明文
ワンストップ納税を行なっておこう(写真/Getty Images)
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《目的で選ぼう》取り扱う返礼品も使いやすさも違う!ふるさと納税(得)サイトおすすめ10

ふるさと納税は、どのサイトを使っても同じと思ったら大間違い! 返礼品の品ぞろえや限定品、使いやすさ、独自サービスには大きな違いがある。

※日本最大級のふるさと納税比較サイト『ふるさと納税ガイド』および、飛田さん、森口さん、丸山さんへの取材をもとに編集部で作成。返礼品数と限定品数は各公式サイトなどをもとに編集部で独自に集計(2026年9月3日時点)

おすすめふるさと納税サイトベスト3

【1位:ふるなび】「ふるなびマネー」のチャージが最大20%増量中

【返礼品数】約85万、【限定品数】約2400

特徴は家電・電化製品の数の多さ。

「パソコンや炊飯器、洗濯機など、家電のラインアップは全ふるさと納税サイトの中でダントツです。ふるなびは決済手段としてクレジットカードでチャージ可能な『ふるなびマネー』があり、9月30日までにキャンペーンにエントリーしてチャージすると、チャージ額に対して最大20%が上乗せされて貯まります」(飛田さん)

【2位:楽天ふるさと納税】「5」と「0」がつく日に楽天カード決済で最大7%還元

【返礼品数】約62万、【限定品数】約2800

特筆すべきは操作性。楽天市場での買い物と同じ感覚で寄付できるので、初心者でも手続きしやすい。返礼品のレビューや毎日更新のランキングも充実。

「2025年10月にふるさと納税のポイントは廃止となりましたが、このサイトから『5』と『0』がつく日に楽天カードで決済すると最大7%の楽天ポイント還元があります。楽天ポイントで寄付もできます」(飛田さん)

【3位:Yahoo! ふるさと納税(直営店)】決済に使える商品券が6%増量キャンペーン中

【返礼品数】約51万、【限定品数】約19

最大の特徴は、Yahoo!ショッピング内で「返礼品探し」から「寄付申し込み」、そして

「控除申請(ワンストップ特例申請)」までの手続きを完結できること。訳あり、大容量・業務用、定期便、家電、日用品など、検索しやすい特集カテゴリも多彩。

「9月30日まで『Yahoo!ふるさと納税(直営店)』で使えるヤフーショッピング商品券が6%増量するキャンペーン中です」(飛田さん)

おすすめふるさと納税サイト7

・Amazonふるさと納税

【返礼品数】約40万

【限定品数】公式表示なし

【特徴】「Amazonの物流網を生かし、一部の返礼品は最短翌日に届くほか、受取日時を指定できるものやAmazon限定品も。寄付から配送状況の確認までわかりやすく、返礼品を早く受け取りたい人におすすめ」(飛田さん)

・ANAふるさと納税

【返礼品数】約90万

【限定品数】約400

【特徴】ANAが運営。航空会社らしい旅行などの限定品が充実。

「保有するANAマイルをANA Payにチャージし、支払いに使えます。旅行好きやANAマイルを貯めている人に使いやすいサイトです」(森口さん)

・auPAYふるさと納税

【返礼品数】約91万

【限定品数】28

【特徴】1600以上の自治体を掲載し、Pontaポイントを1ポイント=1円相当として使える。

「auユーザー以外も利用でき、特集やランキングも充実。Pontaポイントを有効活用したい人に向いています」(飛田さん)

・さとふる

【返礼品数】約113万

【限定品数】5000以上

【特徴】「自社で返礼品の発注や配送を管理する仕組みを持ち、発送予定の確認や配送状況の通知など、申し込み後のサポートが充実。ふるさと納税初心者や、品物の到着時期を把握したい人にとって使いやすいです」(丸山さん)

・ふるラボ

【返礼品数】約90万

【限定品数】14

【特徴】朝日放送テレビ(ABC)が運営。

「テレビ番組で紹介された品や、番組とのコラボ返礼品、独自の体験企画などが豊富。生産者の思いや地域の背景を知ったうえで寄付先を選びたい人に向いています」(森口さん)

・ふるぽ

【返礼品数】約12万

【限定品数】1

【特徴】JTBが運営しており、宿泊券や旅行クーポン、体験型返礼品が豊富。

「自治体によっては、寄付額に応じたポイントを受け取り、後から好きな返礼品と交換できます」(森口さん)

・ふるさとチョイス

【返礼品数】約79万

【限定品数】約9300

【特徴】「日本の全自治体の情報を掲載しているため、ふるさと納税ポータルサイトの中でも、掲載されている自治体数がかなり多い。そのため、かなり珍しい返礼品も取り扱っています」(飛田さん)

ふるさと納税(得)使いこなし術17

《狙い目は9月と12月》

「10月の制度改正後に返礼品の寄付額や内容量が変わる可能性があるため、人気の返礼品は9月中に申し込むのがおすすめ」(飛田さん)

9月に申し込めなかった品は、キャンペーンが充実する12月に手続きを。ただし今年は品切れの可能性も覚悟して。

《訳あり品や規格外品を選ぶ》

形や大きさが不ぞろい、パッケージに難があるといった「訳あり品」や「規格外品」は、見た目に問題があっても味や品質は変わらない。同じ寄付額でも内容量が多く、お得な可能性が高い。

「農水産物の廃棄を防ぎ、食品ロス削減にもつながります」(飛田さん)

《贅沢品より日用品を選ぶ》

節約を目的にするなら、普段買っている米や肉、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤などを選ぶのがおすすめ。

「返礼品を日常的な支出に置き換えれば、節約になります。必ず使うものなら、好みに合わず無駄にする失敗も防ぎやすいといえます」(丸山さん)

《被災地など応援したい自治体から選ぶ》

「出身地や以前住んでいた地域など、気になる自治体を応援するために寄付するのが本来の目的。被災地支援では返礼品を受け取らず、寄付金を復旧や復興に役立ててもらうこともできます。寄付金の使い道を確認すれば、納得のいく寄付が可能」(丸山さん)

《常温保存できるものや小分けになっているものを選ぶ》

冷凍の肉や魚が大量に届き、冷凍室に入り切らなくなることも。

「常温保存できる米や缶詰、レトルト食品、小分けや真空パックになった肉や魚なら保存しやすく、必要な分だけ使えるので、そうしたものを選びましょう」(森口さん)

防災備蓄にも役立つ。

《送料のかからないものを選ぶ》

送料を負担するのは寄付者ではなく自治体。

「送料や梱包費が高くなれば、返礼品の内容量や寄付額に影響する可能性も。旅行券や施設利用券、電子クーポンなど、現物を発送する必要がない返礼品は、配送にかかる経費を抑えやすいため、相対的にはお得」(森口さん)

《サイト限定品を探す》

同じ自治体でも、利用するサイトによって掲載されている返礼品や内容量が異なる。

「特定サイトだけの限定品や増量品、独自企画もあるため、ひとつのサイトで決めず、返礼品名や自治体名で検索して、複数サイトを見比べることが大切です」(飛田さん)

《旅行や体験型は「必ず行くところ」を選ぶ》

「宿泊券や食事券、体験型返礼品は、行く予定のない場所を『いつか行くかも』と選ぶと、期限切れになる可能性がある。旅行や帰省などで確実に訪れる地域を選び、有効期限、利用除外日、予約方法、希望日の空き状況まで確認して申し込みましょう」(森口さん)

《安易に人気ランキング1位の返礼品を選ばない》

ふるさと納税サイトなどで紹介されているランキング上位の品や検索画面の上位に表示される品が、自分にとってお得とは限らない。

「広告や申込数などによって上部に表示されている場合もあります。寄付額、内容量、配送時期、保存方法などの確認を」(飛田さん)

《電子型の返礼品も選択肢に》

電子クーポンや電子商品券、旅行ポイントなどは、寄付後すぐに受け取れたり、現地で必要なときに使えたりするのがメリット。

「冷蔵庫や収納場所を圧迫せず、配送を待つ必要もありません。利用可能な店舗や有効期限を確認して選びましょう」(森口さん)

《先行予約品に注目する》

新米や果物などの旬の品は、収穫前から申し込める「先行予約」を利用すると、品切れになる前に確保しやすい。

「すぐには届かないため、配送予定月を必ず確認しましょう。ほかの返礼品と到着時期をずらせば、保存や消費の分散にも役立ちます」(丸山さん)

《自治体の直営サイトにも注目を》

大手サイトだけでなく、自治体が運営・案内している「直営サイト」も確認したい。

「大手サイトには掲載されていない返礼品や、地域色の強い品が見つかります。サイト運営などの経費を抑え、その分の予算を地域に残しやすい面もあります」(丸山さん)

《単価で計算して比較する》

「肉や米などを比較検討するときは、100g当たりなど、単価で計算すると判断しやすくなります」(丸山さん)

《使い切れるかを考える》

「普段の消費量、賞味期限、保存方法を考え、使い切れる量を選んで」(丸山さん)

大容量だと逆に損することも。

《節約したいなら米、豚肉、鶏肉、日用品がおすすめ》

「家計の負担を減らすには、毎日欠かせない米や、普段使いしやすい豚肉、鶏肉が狙い目。トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤などの日用品も無駄になりにくい」(丸山さん)

いま市場で値上がりしている品ほど節約効果を感じやすい。

米
米などの必需品を選ぶのも◎(写真/PIXTA)
写真3枚

《届く時期を分散させ、保存場所を確保》

「配送月を指定できる返礼品や定期便を利用し、到着時期を分散させると、無駄になりにくいです」(飛田さん)

《ふるさと納税サイトを使い分ける》

掲載数や返礼品、限定企画、検索のしやすさなど、サイトごとに特徴が異なる。

「目的に応じて使い分けて」(飛田さん)

◆教えてくれたのは:『ふるさと納税ガイド』編集長・飛田啓介さん

ふるさと納税の比較サイト『ふるさと納税ガイド』編集長、ファイナンシャルプランナー。ふるさと納税のお得な情報を発信。

◆教えてくれたのは:ふるさと納税プランナー・森口恵美さん

ファイナンシャルプランナーの視点から、最新のふるさと納税の情報や活用ノウハウを届ける。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。節約術はもちろん、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを行う。新著に『お金の話をするとパートナーが不機嫌になります―年300万円貯める二馬力時代のお金の戦略』(東洋経済新報社)。

取材・文/土田由佳

※女性セブン2026年9月24日号