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男たちに「包茎への不安」を植え付けた!高須克弥の包茎治療キャンペーン【第16話前編】『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』

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すべて想像の逆を行く男、高須克弥の破天荒な人生を描く連載『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』! 読めば悩みが全て吹き飛ぶ、そんなパワフルすぎる人生を、どうぞご堪能あれ。

第16話:包茎ブームの仕掛け人の話【前編】

テレビに出演する克弥。その独特な風貌も相まって、一躍人気者になった。(本人提供)
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 高須クリニックを開業して3年目。克弥はテレビ番組のレギュラーを複数持ち、その名は日本中に知れ渡っていたが、その知られ方は腟、タマ、竿に関する“下(シモ)の専門医=高須克弥”というものだった。これは克弥の目指すところとは大きく違う。しかし売り上げが増え、喜ぶスタッフに“下”を辞めたいとはさすがの克弥も言い出せない。克弥は、顔そのものを変えてしまう魔法の手術を見た西ドイツに想いを馳せる時間が増えていった。

「ユダヤ人特有の鼻を、自分で手術したローテダー教授は元気かな。ユダヤ人といえば、ユダヤ教かどうかはチンチンを見れば分かるって教わったな。ユダヤ教徒は割礼してるからすぐ分かるって。懐かしいなあ」

 西ドイツで出会った友人たちのユダヤジョークを思い出した瞬間、克弥に“下の神様”が微笑んだ。

──世界には割礼をすることが常識の国がある。もしこの常識を日本でつくれたら、とんでもない需要があるんじゃないか? だって日本人男性は、ほぼ包茎なんだから。

 克弥は思いついてしまった。とんでもない下の可能性に。思いついたら最後、動いてしまうのが克弥である。早速自分の持っている週刊誌の連載にこう書いた。

「イエス・キリストも包茎だった。それをイエス高須が治しましょう」

 “キリストだって割礼したんだから、みんなも包茎手術しよう”というこの無茶なこじつけ記事にはそこそこ反響があった。

──これはいける!

 克弥はすぐに『ホットドッグ・プレス』や『ザ・ベスト』『週刊プレイボーイ』などの年頃男子が読む雑誌と組み、“包茎ネガティブキャンペーン”を開始した。

 克弥の包茎ネガティブキャンペーンとは、以下のようなものだった。誌面上で女性たちに「好みの男」や「モテる男」などについて座談会をしてもらう。そして最後に必ず女性全員にこう言ってもらうのだ。

「包茎だけは不潔だから嫌だわ」

 また克弥がアダルト女優と対談する。好きな体位、床上手な男などについて語った後に、必ずこう言ってもらう。

「顔は気にしないけど、包茎だけは早漏だから勘弁ね」

 「包茎男子はモテない」ということを徹底的に青少年に刷り込んだのだ。もちろんこれらの記事は全てタイアップで、克弥が金を出して企画してもらった“ヤラセ記事”である。

 女性の中には「こんなの信じるバカがいるかしら」とお思いになる方がいるかもしれないが、この克弥が作り出したニセ常識に日本中の男子が本気で震え上がったのである。特に知識のない童貞男子の恐怖は尋常じゃなかった。(中編につづく)

最新話は発売中の女性セブン本誌に掲載!
バックナンバーはWEBにて週2回、木曜・月曜AM8:00に更新中!!
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【プロフィール】
家守鷹主(いえす・たかす)/テレビ局プロデューサーとして高須克弥氏と出会い、十数年来の友人。今回、その人生を小説として描きたいと依頼したところ、高須氏は一言“YES”と快諾し、ペンネームも命名。かくして、希代の人生物語が幕を開けた。

高須克弥(たかす・かつや)/1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科、整形外科、形成外科。学位は医学博士)。2018年に自身の全身がんを公表(発病は2014年)。

※女性セブン2026年10月15日号