
凜とした黒の戦闘服に、桜の刺しゅうが施されたピンクの色打掛。9月20日、福島県会津若松市にそびえる鶴ヶ城の本丸に、鮮やかな衣装をまとった綾瀬はるか(41才)の姿があった。例年20万人以上の観客が訪れる「会津まつり」のメイン行事「会津藩公行列」に、今年も特別ゲストとして加わるためだ。まつりへの参加は、これで12回目になる。
「藩公行列では歴代の藩主や領主などに扮した人々が、市街地を練り歩きます。その出陣式に綾瀬さんが登場すると、観衆から『はるかちゃん、おかえりー!』『今年もありがとうー!』と大きな歓声が飛び交いました。それに対し綾瀬さんが会津弁で『さすけねえかー?(お変わりないですか?)』と呼びかけるのは、もはや恒例。出陣式後、飾り付けたトラックの荷台に乗り、4時間ほどかけて行列と市内を巡りましたが、彼女は最後まで笑顔を絶やさず、沿道の人たちに手を振り続けていました。いまや市民に大人気の“まつりの顔”です」(会津まつり関係者)
綾瀬は2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で、会津藩の武家に生まれ、戊辰戦争でライフル銃を手に新政府軍と戦った女傑・新島八重を演じた。
「その縁で2014年から会津まつりに参加し、コロナ禍でまつりが縮小開催となった2021年を除いて毎年欠かさず駆けつけています。行列への参加は今年で11回目。作品の舞台となった土地と、これほど長く絆を結び続ける大河俳優は聞いたことがない」(芸能関係者)
藩公行列の3日後、綾瀬は大阪市内で行われた主演映画『ファーストボイス』(10月2日公開)の舞台挨拶に登壇。まつりに全力投球した名残か、かすれた声で「ちょっと今日は声が変」と打ち明ける場面もあった。

「今年の綾瀬さんは、カンヌ国際映画祭に正式出品された話題作『箱の中の羊』、『人はなぜラブレターを書くのか』と、主演映画の公開が相次いでいます。あまりの多忙ぶりに、福島からは“来年は会津に来てくれないのでは”と心配する声も上がっています」(前出・芸能関係者)
しかし別の芸能関係者は、綾瀬と福島県の間には特別な絆があると指摘する。
「そもそも『八重の桜』は、東日本大震災からの復興を応援したいという思いで企画されたドラマ。綾瀬さんは全身全霊で撮影に臨み、のちに『この作品が終わったら女優をやめてもいいと思った』と明かしたほど、思い入れの強い作品です。以来、福島を“第二のふるさと”と公言し、復興を願い続けてきた彼女にとって、年に一度、地元の人々と直に触れ合える会津まつりはライフワークそのもの。どれだけ忙しくても、参加は続けると思いますよ」
来年もまた、鶴ヶ城に綾瀬の「さすけねえかー?」が響くはずだ。
※女性セブン2026年10月15日号