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《寿命があれば、どこまでも》杉良太郎「特殊詐欺撲滅」訴え警察施設200か所訪問「若い警察官の悩みも聞く」節目を迎えてなお「倒れるまでやる」

麹町署を訪れた杉
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「最初は、警視庁管内102か所の警察署を回ることすら“絶対無理だ”と言われたんです」

9月16日、杉良太郎の姿は、東京・千代田区の警視庁麹町警察署にあった。2019年10月3日、都内の月島署から始まった視察の旅。全国の警察本部に所轄署、警察学校と積み上げてきた訪問先が、この日で通算200か所に届いた。

警察庁の特別防犯対策監という役職を託されたのは、2018年11月のことだ。防犯警察の確立を目指し、中でも当時、多かったいわゆるオレオレ詐欺などの特殊詐欺対策と向き合ってきた。全国行脚も、その活動の一環にあたる。

2023年には、約3年3か月をかけて47都道府県警の本部をすべて回り終えている。

「警視庁管内102か所の警察署訪問も達成間近で、これもまたひとつの区切り。そんな数を回るなんて無理だという人もいたけれど、無理なことなんてありません。人間、やる気があれば、できることです」

節目の訪問先となった麹町署の管内には、永田町や霞が関の一角も含まれる。首都の心臓部といっていい。

「麹町署は、花の東京のど真ん中。気を引き締めて、いっそう厳しい姿勢で職務に臨もうと、皆で意思統一を図りました。

この役目を引き受けたときから、二つのことを自分の使命として念頭に置いてきました。ひとつは、警察庁と各県警本部、そして本部と所轄署をつなぎ、互いの意思を通わせるパイプ役になること。もうひとつは、警察庁としての思い、志のようなものを現場へ届けることです。対話を重ねながら問題を分かち合い、個人的な悩みにも、できる限りその人に合った支え方をしたいと心がけています」

足を運ぶ先は、都心の大規模署ばかりではない。6月には、警視庁小笠原署を訪れた。

「福祉活動も含めて、日本のいろいろな場所へ赴いてきましたが、いちばん遠く感じたのは小笠原署かもしれません。竹芝桟橋から、片道24時間の船旅です。丸一日、海の上というのは、なかなか堪えましたよ。

でも、現地へ行けば、その土地柄が見えてくる。小笠原では、1年でバナナ泥棒が1人いただけ。事件は、そうそう起きない。同じ東京都でも、麹町署と小笠原署とでは環境がまるで違います。それでいて、現場が抱える悩みとなると、大きな違いはないんですね。

全国を回って感じるのは、若い警察官たちがさまざまな悩みを抱えているということ。けれど警察というのは縦割りの社会で、心を割って話せる場がなかなかないんです。そこを7年かけて、私が多少なりとも受け皿になれてきたかな、という感覚があります。いまでは、プライベートなことも含めて、胸にくすぶっているものをフランクに打ち明けてくれる。私の前で、初めて言葉にされる悩みもあるんです」