
「近年、ハイレベルなワイナリーが多数登場し、あらためて日本ワインに注目が集まっているんです!」そう語るのは、ワインジャーナリストの近藤美伸さん。近藤さんがセレクトした注目のワイナリーを一挙に見ていきましょう。
新規参入も多く、近い将来、ワイナリー数が最多の山梨県を超えると言われるほど。「シャルドネ」
や「メルロー」などが中心。
ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー
自然を満喫できるリゾート
こちらのワイナリーは標高850メートルの丘の上にあり、季節ごとの花やハーブが楽しめるファームガーデンも併設。ショップでは1杯300円から、常時15種類ほどのワインが飲める。

住所:東御市和6027
営業時間:10時~17時
【推しの1本】「ヴィニュロンズ リザーブ シャルドネ」5500円

自社畑の中から選りすぐった「シャルドネ」を使用した白ワイン。辛口で涼やかな酸味があり、余韻の長い上品な味わいが特徴。
アルカンヴィーニュワイナリー
ワインアカデミーも開設
ヴィラデストから車で5分ほどの場所にある、同系列のワイナリー。コスパ抜群なワインが多数。ワインを学べる講座も開催している。

住所:東御市和6667
営業時間:10時~17時

シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー
世界のワイナリーTOP50に選出

大手ワインメーカー「メルシャン」が手がける人気ワイナリー。醸造所の様子を眺めながら、バリエーション豊かな品種のワインを試飲できる。ぶどう畑や醸造施設を見学した後、5種類のワインが試飲できるディスカバリーツアー(100分/4000円)が人気だそう。
住所:上田市長瀬146-2
営業時間:10時~16時30分

【推しの1本】「シャトー・メルシャン椀子メルロー 2020」6080円(参考価格)

「メルロー」を使用し、果実の凝縮感や深みのあるタンニンを感じられる、飲みごたえ抜群の赤ワイン。ステーキやハンバーグなどの肉料理に合わせて。
サンクゼール・ワイナリー
フランスの農村のような美しい風景が広がる

広々としたぶどう畑と緑のガーデンに囲まれたワイナリー。絶景が楽しめるレストランやチャペルも併設されている複合リゾート。ぶどう畑と醸造所内部の見学ツアーは予約不要で無料のものも。ショップにはワインのほか、お土産にぴったりな手作りジャムなども多数。
住所:上水内郡飯綱町芋川1260
営業時間:9時~17時

【推しの1本】「ナイアガラペティアン」2700円

爽やかなマスカット系の香りが広がる、ほんのり甘口のスパークリングワイン。北海道産「ナイアガラ」ぶどうのフルーティーでみずみずしい香りと、優しい口当たりが特徴。
ワイナリーが集まる「新潟ワインコースト」をはじめ、ワインツーリズムを満喫できるワインの名所。近隣の温泉やスパとあわせて、宿泊込みで訪れるのも◎。
カーブドッチ
滞在型ワイナリー
海と山に挟まれた場所に位置する、宿泊にも最適なワイナリー。毎日11時から行われるワイナリーツアーではぶどう畑、醸造室、樽熟成庫、セラーなどを巡りながら、ワイン造りに対する思いを聞くこともできる。


住所:新潟市西蒲区角田浜1661
営業時間:10時~17時
【推しの1本】「サブル白」6930円

フランス語で「砂」を意味するサブルは、砂地の土壌から名付けたそう。2025年は、5種類のぶどうを使ってこだわりの味わいを生み出している。
フェルミエ
新潟「アルバリーニョ」の先駆者

ぶどう畑を見渡せるロケーションの中で、ワインとともに新潟のフレンチが楽しめる。セレクトワインのついた「ワインペアリングランチ」もおすすめ。ワイナリーツアーではぶどう畑と醸造所を見学後、4種類のワインを試飲できる。

住所:新潟市西蒲区越前浜4501
営業時間:10時~17時(レストラン11時~16時 冬期は変動有り)
【推しの1本】「アルバリーニョ パシフィカード 2025」1万7600円

「アルバリーニョ」はスペイン・リアスバイシャス地方で「海のワイン」と呼ばれ、世界的に注目される高級白ワイン品種。リッチで濃厚、特別な味わいの白ワイン。
冷涼な気候に適したヨーロッパ系品種の「ピノ・ノワール」や「ケルナー」などを栽培。エレガントな味わいのワインの生産地として、世界的に注目が集まっている。
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
町独自の品種に注目の「ワイン城」

町の独自品種である「山幸」「清見」「清舞」の栽培に力を入れるワイナリー。特に「山幸」は、2020年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)にも品種登録された(日本産ワイン用ぶどうとしては3例目)。通称「ワイン城」で、ミュージアム、ショップ、レストランなどを楽しんで。
住所:中川郡池田町字清見83-4
営業時間:9時~17時


【推しの1本】「山幸」(赤)3190円

池田町産「清見」を母系とし、在来種である「山ぶどう」を父系としてかけ合わせた独自開発品種「山幸」を使用。ジビエやジンギスカンにぜひ合わせたい。
ド・モンティーユ&北海道
ブルゴーニュの有名生産者が函館に進出

ブルゴーニュで培われた伝統的な栽培・醸造哲学を土台に、北海道でのワイン造りが’23年にスタート。ボトル購入できない各種希少ワインが、ここでなら味わえる。

住所:函館市桔梗町604-3
営業時間:12時~15時、17時~22時(日曜はランチのみ)
【推しの1本】「ド・モンティーユ&北海道・望・ピノ・ノワール 2023」

余市産と函館産の「ピノ・ノワール」を使った2023年産赤ワイン。未来へ続く望みを託し、ヴィンテージの漢字を「望」とした。※現在はボトル販売無し。
日本のワインはイマイチ、なんてもう言わせません!
近年の日本のワインの成長は目覚ましく、世界的に注目されるワイナリーが全国で多数誕生しています。ワインツーリズムに力を入れているワイナリーも増えており、ホテルを併設していたり、車の代行運転や直通バスが充実していたりする場合も多いので、ぜひ気軽に気になったワイナリーを訪ねてみてください。きっと、ワインの楽しみ方がガラッと変わるような体験ができるはずです。
ワインジャーナリスト・近藤美伸さん

フライトアテンダントとして世界各国を訪問し、ワインに深い関心を持つようになる。北海道にあるラグジュアリーなワイナリー「NIKI Hills Winery」にも携わっている。

温暖な気候で、ぶどうの栽培にはややハードルが高い土地だが、熱意の高いワイナリーがある。品種は「デラウェア」が多い。
(京都)丹波ワインハウス
創業以来「和食に合うワイン」がコンセプト

工場の生産ラインでは、瓶のお湯洗浄からワインの充填、検品までを見学できる。創業当時は酒蔵にワイン造りを依頼していたため、今も当時の清酒用タンクを使用。ほかのワイナリーとは一味違う雰囲気を感じられる。

住所:京都府船井郡京丹波町豊田千原83
営業時間:10時~17時
※ワイナリーツアーは土日祝日のみ開催(予約制)
【推しの1本】「てぐみ」2090円

国産「デラウェア」などを主体に酸化防止剤を使用せず醸造したスパークリングワイン。軽やかな口当たりで果実味が口の中に広がる。寿司など和食にも合うワイン。
(大阪)カタシモワイナリー
西日本で現存する最古のワイナリー

海外のワインとは違う「日本人の味覚に合う味わい」をテーマに、100年以上ワインを製造。たこ焼きに合うスパークリングワイン「たこシャン」を生み出すなど、大阪らしい特色あふれるワインはここならでは。

住所:大阪府柏原市太平寺2-10-5
営業時間:10時~18時(土日祝日は10時~17時)
【推しの1本】「たこシャン」2750円

アメリカ系の品種である「デラウェア」で造った、本格スパークリングワイン。爽やかな香りとしっかりしたコクを感じられる。
雨や台風が多いという、ぶどう栽培においてとても厳しい条件の中、ワイナリーの努力で品質の高いワインが実現。日本ワインの新たな産地として注目されている。
(熊本)菊鹿ワイナリー
地域一帯でぶどう栽培に取り組む

ぶどうは主に自社農園、契約栽培、山鹿市産のものを使用。気候風土を活かしながら、一貫したワイン造りに取り組んでいる。熊本県産の素材を活かしたシャルキュトリー(肉製品)とワインのマリアージュは絶品。

住所:熊本県山鹿市菊鹿町相良559-2
営業時間:10時~16時30分
【推しの1本】「Creative マスカット・ベーリーA 蔵付き酵母醗酵 樽熟成2024」3520円

熊本県玉名市産の古木から収穫された「マスカット・ベーリーA」を使用。若手醸造家が醸造所に根付く「蔵付き酵母」で挑んだ自然醗酵の辛口赤ワイン。
(大分)安心院(あじむ)葡萄酒工房
多彩で高品質なワインを製造

霧深い盆地特有の、温度差の激しい気候を活かしたワイン造りが特徴。「杜の中のワイナリー」をテーマにした広い園内には貯蔵庫、ぶどう畑、ショップなどが点在している。

住所:大分県宇佐市安心院町下毛798
営業時間:9時~16時
【推しの1本】「安心院 スパークリングワイン」3851円

「シャルドネ」100%で、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造った本格スパークリングワイン。日本ワインコンクール2026 金賞を受賞。
撮影/田中智久(長野)、二村 海(丹波ワインハウス) 取材・文/苗代みほ、廉屋友美乃(丹波ワインハウス)
※女性セブン2026年11月12・19日号