精神的にも体的にもデリケートな部分・VIO。人によってそれぞれ悩みがあり、脱毛を考えている女性も多いのでは?
近年、VIO脱毛は若い女性に限らず幅広い世代に人気で、見た目はもちろん、衛生面でも清潔感アップに繋がるんだとか。
アラサー独身ライター・Iもその1人。生理中のかぶれやかゆみ、毛ににおいが残る感じが何となくイヤ…という理由で、月1回VIOラインを自分で剃毛している。他人の手による脱毛経験は一度もないため少々不安はあるものの、今回、勇気を出してクリニックでガチ体験! そこで知ったVIO脱毛のメリット、デメリットなどを徹底リポートします!
* * *
そもそもVIOとは体のどの部分?
そもそもVIOが体のどの部分をさしているのか、しっかり把握できてる? VIO とは、Vライン、Iライン、Oラインを差す。
・Vライン(ビキニライン)
左右の腰骨の上を結んだ線より下部から、脚の付け根のラインより上部まで。
・Iライン(性器周り)
女性器の周囲と女性器と肛門の間の部分。
・Oライン(肛門周り)
肛門を中心に半径2cmの部分。
また、アンダーヘアがない状態のことを「ハイジニーナ」とも言う。VIO脱毛をすることで、VIOの毛の量を調節してそのデザインを整えたり、全て脱毛してハイジニーナになれるというわけ。
医療脱毛とエステ脱毛の違いとは?
今回、脱毛初心者のライターが向かったのは、都内の医療脱毛専門院『リゼクリニック』。全身からワキ、顔、VIOなどのさまざまな部分まで、プランが何種類も用意されており、こちらの要望に合わせて選択できるクリニックだ。
まずここで疑問を抱いたのは、「医療脱毛とは?」ということ。“医療”ってなんだか安心感のある言葉ではあるけれど…一体どういう意味?
新宿院の大地まさ代先生に話を聞いてみると、医療脱毛とは、脱毛行為を医師、または医師の監督・指導のもと看護師が行うこと。毛根組織を破壊する行為は医療行為にあたるため、医療機関のみが脱毛を許されているそう。
一方、エステサロンの脱毛は毛根組織を破壊しないレベルの弱い光で繰り返しダメージを与えている。細胞が弱ってはくるので、一時的に毛が生えてこなくはなるものの、長期間毛が生えてこなくなるということはないという。
「医療機関が使うのは基本的には、光が強力な医療用のレーザー脱毛機。冷却ガスでやけどを防ぐため、皮膚の表面を冷やしながら、レーザー光を当てています。冷やす機能と、細胞を破壊するレーザー機能が合体している機械です。
エステの場合は、規制がないためサロンによって機械が違い、20回くらい通わなければならないものもありますし、無制限のものもある。無制限と言っても、セルフケアの一貫でしかないため、ずっと通い続けるしかないんです」(大地先生・以下同)
つまり、エステ脱毛は一時的に抜ける、生えるを繰り返すということになる。脱毛ができるのは医療脱毛ということになるのだ。
また、医療脱毛の施術を行うのは、先に述べたように医師または医師の監督のもとで施術を許されている看護師のみ。しかしエステ脱毛はそれらの人以外でも行うことができる。医療脱毛は、脱毛時に何かしら皮膚トラブルが起きてしまった際も医師が適切に対応するため、安心して通院できるメリットがあるんだとか。
確実に、半永久的に安心して脱毛したいならば、医療脱毛がおすすめのようだ。
脱毛を完了するには回数はどれくらい通えばいい?
医療脱毛の安全性はわかったが、他に疑問に思うのは、何回通えばいいの?ということ。
大地先生によると、「リゼの場合は5回ほど。ただし、部位によって効果は異なります。満足する結果が出るのがだいたい5回のかたが多いですね。ちなみに、Vラインはお好みのデザインによって変えられるので、お客さまの希望によって照射内容が変わってきます。1、2回目は全体の毛量を減らすために全体に照射を。3回目以降はなくしたい部分を照射し、5回かけて理想の形に近づけていきます。逆にIラインは、色素沈着もあり効果が表れにくいです」とのこと。
では、実際の体験記をいよいよお届け!
リゼクリニックでVIO医療脱毛に挑戦!
清潔感のあるクリニックに来院し、受付を済ませ問診票を記入したら、先生とカウンセリング。どのような部位を脱毛したいのか、麻酔の効果や、皮膚に起こりうる炎症の可能性について説明される。
「麻酔は6割ほどの患者さんは使いません。けれど、初めての人は痛みが不安であれば、とりあえず使ってみるのがおすすめです。脱毛の回数をこなすにつれて慣れてきたりしますし、毛が細くなって痛みが軽減することもあります。毛穴に黒い毛があって、そこに反応すると生じる痛みなので、毛がない箇所は痛みを感じないんです」
もし施術後、部位の一部だけ痛みが続くようであれば、やけどをしている可能性があるので、その場合はすぐに院内で相談をしてほしいとのこと。すぐに冷やすかどうかで、その後の経過が変わるそう。レーザーのやけどはせいぜい水ぶくれになるくらいだというが、早めに処置した方がいいという。
万が一、帰宅してから違和感があった場合でも、施術前に教わる専用ダイヤルに連絡すればいいとのことで、アフターケアも万全。安心したところで、まずは麻酔を体験!
麻酔のセルフ塗布は意外と難しい!?
広くてきれいな洗面所に案内されたライターI。看護師さんからクリームの麻酔薬と手袋、ラップを渡され、「5gしっかり塗って、ラップをつけて浸透するまで60分待ってくださいね」と言われ…え、自分で塗るの!?と少々困惑。
とりあえずまんべんなく塗ってみるが、いや、5gってけっこう多い! あと、これどこまで塗ったらいいんだろう…奥の方まで塗ったら、痛みやかゆみが出たりしないだろうか?
まさかセルフとは思わなかったために、いろいろと疑問に思いながら塗布し、渡されたラップを麻酔を塗ったVIOラインにくっつけてみる。つけ方もこれでいいのか?…と思いつつ、待合室へ。
あとから大地先生にこの疑問をぶつけてみると、「麻酔を塗るときは、デリケートゾーンは脂肪が少ない部分のため痛みが生じやすいので、多めに塗ってもいいかもしれませんね。特にIラインのヒダの中側は、きっちり塗れているか手で触って確認することが大事。あとは、薬をきちんと浸透させるために塗ったあとのラップをしっかりと密着させることも必要です」
さらに一番不安だったことが、陰核を避けるべきかどうかということ。
「多少はついてしまっても大丈夫です。長時間置くとまずいですが、1時間ほどならOK。施術前に看護師がしっかりと薬を拭き取りますから、安心してください」
しかし、”先に聞いておけばよかった…”とその後、大後悔することとなるとは…まだ知らぬライターIであった。
いざ、VIO脱毛へ!痛い?麻酔の効果は?
麻酔薬の効果が出る60分後、施術室へ。担当看護師さんがやさしく案内してくれる。施術までは、着替えたあと下半身にバスタオルを巻いて待つので、羞恥心もナシ。
施術はVライン→Iライン→Oラインの順番で行われる。まずはVライン。1秒に1回ほどのペースで光が当てられる。当たった感覚は「ひんやりとしたピリッと感」と「チクッ」という程度で、多少痛みがあるかなと思う程度。「なんだ、そんなに痛くないじゃん。麻酔いらなかったかな?」と余裕さえ感じていた。
しかしIラインに突入すると、かなりの痛みが! 最初は眉間にシワを寄せながら踏ん張るも、「あの…すみません…ちょっと痛いです…」とヘロヘロになりながら申告。担当看護師さんは「このへんは痛いですよね。ペースを落とすので、もう少し頑張ってみましょう」とやさしい一言。
度重なる痛みをなんとかこらえつつ、看護師さんも「ここから後半です。大丈夫ですか?」「あと10回くらいで終わりますよ」「この1回で終わりです!」と励ましながら施術してくれて、なんとかIラインも終了。
そして最後のOライン。「痛いのかな…」とすでに泣きそうになりながらうつ伏せになり、施術開始。すると拍子抜けするほど痛みはなく、「なんかお尻触られてる?」くらいの感覚でいつのまにか終了。体力はOラインまで温存せず、Iラインで使い切るべしということを学ぶ。
VIO脱毛にはさまざまなメリットが!
無事に脱毛を終え、ほっとするライターI。脱毛はすぐに毛がなくなるのではなく、3~4週間で効果が出て、毛が抜け落ちてくるそう。しかし毛根には周期があり、一度の施術ですべての毛穴にレーザー効果が現れるわけではないので、何度か通ってレーザーをあて、どの毛穴にもアプローチする必要があるようだ。
また、ライターIが訪問したのは平日の昼間だったが、待合室にはたくさんの人が。若い人から、私の母世代までいたのが印象的だ。
大地先生に、VIO脱毛のメリットとデメリットを聞いてみる。
●水着などのオシャレを楽しめる
まずは完全に脱毛を行うことはもちろん、患者一人ひとりの要望に合わせ、「薄くする(毛量・密度を減らす)」「形を整える」などのデザイン脱毛を行っているため、アンダーヘアのムダ毛を気にすることなく、水着などのオシャレを楽しめるということ。また、デリケートゾーンは皮膚が入り組んでいて、きちんと拭き取ることが難しいため、毛をなくして清潔に保てることがメリットだそう。
デメリットは、脱毛直後、デリケートゾーンに限らず、レーザーをあてると毛穴のバリア機能が一時的に弱まるため、皮膚についている常在菌が感染して、毛のう炎(にきびのようなもの)ができることがあったり、医療レーザーでやけどをしてしまうことがあったりと、それなりに施術直後のリスクはあるのだとか。
しかし、長い目で見たときのデメリットは特にないという。強いて言えば、全部毛をなくしてしまったら、生えてこない可能性があること。少し毛を残したいなどの要望がある場合は、施術前に医師に相談すれば調整ができるので、気軽に聞いてみよう。
●45歳以上には“介護脱毛”という目的も
さらに最近は、さまざま面からVIO脱毛施術を希望する人がいるという。中でも45歳以上では、“介護脱毛”だと自ら話す人も多いそう。
医師から脱毛の理由を聞くことは決してないとはいうが、自分が介護される側になったときに、ケアをしやすいようにした方がいいのでは?と悩みを打ち明けられるのだとか。ちなみにそういったカウンセリングだけでも、来院OKなのもうれしい。
●“妊活脱毛”も人気
また、“妊活脱毛”も多いそう。
「妊娠前に出産の際の出血や切開する可能性を考えて、デリケートゾーンの清潔を保つために脱毛を考えるかたがたくさんいらっしゃいます。妊娠したら、いろいろと準備があったり、体調が悪くなったりすることがあるので、その前に施術を終えることを考えているようです。脱毛5回を終えるのは、1年半~2年ほどかかりますので、妊活をするなら、妊娠を考え始めたときから脱毛のことも気にしてみることをおすすめします」
実際に妊娠、出産を終えた人からも、検査や出産時、出産後、何十回と股を開く必要性があるため、少しでもデリケートゾーンを清潔に保ちたい、また出産後に生理時のような出血(悪露)が1か月ほど続くが、新生児がいるとスムーズにナプキン交換に行けないため、かぶれなどを防ぐためにも脱毛は有効で好評なのだとか。
気になる値段はどのくらい?安い?高い?
気になる値段だが、全国20院展開するリゼクリニックでは、VIO医療脱毛は5回コースで、10万2080円(税込)。
費用はそれなりにかかるが、さまざまな面でメリットのあるVIO脱毛。迷っているならば、カウンセリングだけでも受けに行ってもいいかもしれない。
【データ】
医療脱毛専門院『リゼクリニック』
https://www.rizeclinic.com/
取材・文/イワイユウ
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