歴代天皇に伝わる「三種の神器」の剣と曲玉(まがたま)を携えた侍従らとともに、「雨儀廊(うぎろう)」と呼ばれる仮設の板床張りの廊下を約110メートル歩き、正殿に向かわれた。このあと陛下は、正殿の前で玉串をささげて拝礼されたという。
続いて、十二単姿の雅子さまは、馬に対してアレルギー症状があるため、馬車の代わりに、今月10日の「祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)」のパレードで乗車したオープンカーで参道を進まれた。午前10時半前、正宮の前に到着された。
雅子さまも、勾配のある場所にも設けられている雨儀廊をゆっくりと歩まれていた。
太陽のようなオレンジのスーツで笑顔の帰京
両陛下は伊勢神宮の参拝を終え、23日午後6時前に帰京された。
帰京時宇治山田駅前では、十二単から一転、行きと同じく洋装に。オレンジがかったスーツは、光沢感があり、太陽のような雅子さまの笑顔を一層引き立てていた。
撮影/雑誌協会代表取材
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