太らないように選んでいるその食事、実は“太る食べ合わせ”かも!? 消化に負担がかからず、代謝を促す食べ合わせを推奨するローフードが美容と健康にいいと人気だが、実は、消化不良を起こして脂肪や老廃物を体に蓄積させてしまう食べ合わせがあるという。そこには、ヘルシーだと思っていた意外なメニューも…。
そこで、ローフードマイスターの都田恵理子さんが、ダイエットで避けるべき食べ物の組み合わせを解説する。
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ローフードとは、野菜や果物を生で食べて酵素や栄養素を効果的に摂ることで、健康や美容、ダイエットにも効果が出るとされる食事方法。マドンナやテイラー・スウィフト、キャサリン妃ら英米セレブも取り入れていることで話題になった。
「ローフードでいちばん重要と考えられているのが消化です。消化には体の7割のエネルギーが使われていて、食事後に眠くなるのも消化にエネルギーを使っているサインなんです。食べた物はそのまま体に吸収されるわけではなく、消化をして、腸に運んで血液が作られて初めて細胞になりますが、その消化の過程で食べ合わせが重要になるのです。
食べたものを分解するために、体の中に約3000種類あるといわれる酵素が使われます。食べるものによって酵素の使い方が変わってくるので、消化が遅れると体にかなりの負担がかかったり、本来なら排泄と代謝に使われるべきエネルギーをほぼ消化に使ってしまうことで、体重が増えやすくなったり、体に支障が出てきてしまうのです」(都田さん 以下「」内同)
普段、何気なく食べているけれど、実は消化不良や代謝不良を起こす「避けるべき食べ合わせ」は、以下の5つのパターン。メニューを選ぶときにはご注意を!
【1】たんぱく質×でんぷん質
食事例:卵サンド・チキンサンド・寿司・カレー・親子丼・牛丼
食べ物を分解して消化していく際に、たんぱく質は酸性の酵素を使い、でんぷん質は弱アルカリ性の酵素を使う。この異なる酵素が混ざることで消化器官に“混乱”が生じ、消化不良が起きる。消化不良のまま腸に送られた食べ物は長時間、未消化物となってしまう。ただし、たんぱく質でも消化に負担をかけない植物性ならOK。
「炭水化物や動物性たんぱく質の食事はみなさん好きだと思いますが、『消化』でみると避けたい組み合わせです。たんぱく質がでんぷんの分解を妨げ、食べ物が消化不良のまま、腸に送られてしまうのです。
通常は3時間程度の消化が進まず、最大72時間、体の中に滞在してしまいます。食べたら早く代謝に向かわせないと、脂肪も老廃物もたまって、便秘にもなります。これを避けるには時間差で食べるか、一緒に生野菜(食物繊維)を摂ると消化がスムーズに進むようになります。
外食が多い方は、さっとおいしく食べてしまいがちな丼ですが、丼物ではなく定食を選ぶといいですね。盲点はお寿司です。ヘルシーと思いきや、これもたんぱく質×でんぷんの食べ合わせ。食べるなら、野菜を巻いたお寿司にしたり、先に野菜を食べてからいただくことをオススメします。また、鶏ならヘルシーと思って選びがちなチキンサンドですが、一緒に野菜がサンドされているものを」