収納スペースを占領する「冬物衣類」。整理・ケア・収納すれば住まいが整うだけでなく、節約にもなり、気持ちもスッキリするんです。衣替えのタイミングで、いざ実践!
管理できるだけの服を持つことで収納と家計をスッキリ
ダウンジャケットやセーターなど、何かとかさばる冬物。クリーニング代や手洗いする労力と時間が、暮らしを圧迫すると整理収納アドバイザーの大木聖美さんは指摘する。
「いまは使わないものを“大切にとっておく”という時代ではありません。家族にもわかりやすく、管理できるだけの量を厳選して所有するのが、収納と家計をスッキリさせるコツです。次の衣替えもラクにできるよう、冬物から整えていきましょう」(大木さん・以下同)
◆3ステップでスッキリ!
ステップ1 捨てる・手放す
「ゆとりある収納スペース」を目指し、まずは大胆に数を減らすことから始めよう。
ステップ2 ケアしてまとめる
虫食いや黄ばみを防ぎ、来シーズンもきれいに着られるようにケア&まとめてしまう準備を。
ステップ3 収納する
しまっておく春夏の間も手持ちの数&種類を把握し、管理しやすい収納法に変えよう。
捨てる・手放す|見極めのポイント5つ
1.今年着なかった服はこの先ほぼ着ない
「定番服もシルエットが変わるし、自分に似合う服も変化するもの。1年以上着ていない服はこの先も着ません」
質は問題なくても、デザインや着心地が「終わってる」服は手放す対象に。
2.襟が汚い、毛玉だらけ、などで見極め
「捨てどきがわかりにくい安いダウンジャケットなどは、2~3年が限界。コートも、襟や袖が汚くなってきたら、終わりのサインと考えて処分を」
すり切れて生地が薄くなっていたり、生地が毛羽立ち、あちこちほつれていたら、処分対象に。
3.機能性インナーは特に増えがち。見直し必須!
「もし1週間洗濯しなくても、必要なインナーの枚数は7枚です。本当にそれ以上の数が必要かどうか、考えてみましょう」
うっかり増える機能性インナーも、厳選すれば仕切りボックス1つに。
4.限りある収納を「もし」で埋めない
「『やせたら』『また流行れば』など、仮定の話は、収納には禁物! もしやせたら、きっと新しい服が着たくなるはずです」
5.好きな服と似合う服がマッチしないこともある
「お気に入りの服でも迷いが生じる場合は、実際に着てみて鏡でチェック。時間の経過とともに“似合わなくなっている”ことも」
「捨てられない」人は古着を活用する取り組みを
だれかのためになる手放し方も取り入れて。「なかなか服を捨てられない人は、古着を途上国支援や動物愛護などに役立てる方法を検討してみては? 人のためになるならと、服を手放すきっかけになることも」
・古着deワクチン
https://furugidevaccine.etsl.jp
有料のキットで古着を送付。開発途上国にポリオワクチンが届けられる。
・ユニクロ 全商品リサイクル活動
https://www.uniqlo.com/jp/sustainability
ユニクロ、ジーユーの古着を店に預けると、難民キャンプなどに届けられる。
・りぼん Box
http://brandear.jp/ct/reborn_box
ブランドものの買い取り金額から、動物保護団体に寄付できる。
教えてくれたのは
整理収納アドバイザー・大木聖美さん/シンプルに快適に美しくをモットーに暮らしやすい空間作りを提案。
ブログ「我が道ライフ」http://wagamichilife.jp/
撮影/国井美奈子、小澤晶子
※女性セブン2020年4月9日号
●1日5分!簡単衣替え7つのコツ|衣類を”見える化”する収納でラクラク
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