年齢とともに気になってくる肌のくすみ。加齢だけではなく、肌細胞の新陳代謝の低下、貧血、飲みすぎなどがその原因だ。
くすみを改善し美肌を手に入れるには、食ベ物が大事だと管理栄養士の菊池真由子さんは言う。くすみ改善に効果的な栄養素を持つ食材を教えてもらった。
かつおに含まれるたんぱく質とビタミンB6の効果
「顔のくすみをとるために最適な食材はかつおです。かつおにはくすみを改善するさまざまな栄養素がつまっています」(菊池さん・以下同)
“美肌の素”がたっぷりというかつお。一体、どんな栄養素が含まれているのか?
「くすんだ顔色の大きな原因は肌細胞の代謝が落ちること。改善のためには、代謝を上げて新しい肌細胞をどんどん作っていくことが大事です。かつおには、代謝を活性化させるために必要な動物性たんぱく質とビタミンB6がダブルで含まれているので、慢性的な顔のくすみの解消に効果的なのです」
◆顔のくすみの原因となる貧血を防ぐ鉄も
貧血も顔のくすみの原因となるが、ビタミンB6はその解消にも有効だ。さらに、かつおには貧血の改善に欠かせない鉄も豊富に含まれているという。
「かつおの血合いには、吸収率のいい鉄が豊富に含まれていて効率よく摂取できます。また、紫外線を受けてできるシミも顔がくすんでしまう原因の1つですが、鉄にはシミの元となる活性酸素を打ち消す役割もあります」
貧血は自分では気づきにくく、“隠れ貧血”となっている人も少なくない。疲れやすさを感じたら貧血を疑ってみては。
かつおの刺身で飲みすぎた翌日の顔色を改善!
また、お酒を飲みすぎた翌朝、顔色が悪いと感じた経験がある人も多いのでは? 飲みすぎた翌日は顔がくすみがちになるという。
「お酒を飲むと糖質や脂質を分解するはずのビタミンB群が、優先的にアルコールの分解に使われてしまいます。糖質や脂質が燃焼されずに余ってしまい、肌荒れや吹き出物を引き起こしてしまうのです。特に、健康な肌を保つ働きを持つビタミンB群の1つであるナイアシンが不足することが肌へダメージを与えることになります」
◆豊富なナイアシンが肌荒れ予防、二日酔いにも
その点、かつおにはナイアシンが多く含まれている。お酒と一緒にかつおの刺身や、かつおのたたきなどを食べれば肌荒れ予防にもなるのだ。ちなみに、ナイアシンには血のめぐりをよくする働きもあり、脳への血流の滞りから起こる頭痛などの二日酔いを軽くしてくれる。
「かつおは、くすみをとるお酒のおつまみとして最適です。適量はお刺身で1人分80~100g。かつお以外にも顔色の改善に役立つ食べ物もあります。例えば、にんにくを一緒に食べると疲労回復効果が高まりますし、疲れによる顔色の悪さも軽減できます。また、血のめぐりをスムーズにするしょうがもおすすめ。顔にはたくさんの細い血管が集まっているので、血液が顔全体に行き渡ることによって血色のよい健康的な顔色になり、若々しさもアップします」
美肌を目指すなら不可欠な食材のかつお。特に、お酒好き女子は、おつまみにかつお料理をお忘れなく!
教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。『食べても食べても太らない法』(三笠書房・以下同)が10万部超えのヒット。『図解 食べても食べても太らない法』、『食べれば食べるほど若くなる法』、『図解 食べれば食べるほど若くなる法』もベストセラー。
●脂肪肝にならないために!お酒を飲みすぎた翌日に食べるべき魚の種類は?
●ビタミンD あんこうの肝などに含まれ、摂取は魚の缶詰が◎
●2か月で-5kg!田中みな実もやっている”空腹睡眠ダイエット”7つのルール
●【美のプロが愛するコンビニ飯】美人ヨガ講師が酵素やたんぱく質補給に選ぶおにぎりなど5品
●ふるさと納税の返礼品でお得にダイエット|筋トレ・美痩せアイテム5選