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みるみる体が若返る?カギは体の内側からのケア 管理栄養士が“1週間実践してほしい”と伝授する「3つの食事術」

体が若返るカギは体の内側からのケア(写真/イメージマート)
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実年齢より“若く見える人”と“老けて見える人”がいる。さまざまな理由はあるが、話題の新刊『1週間で勝手に-10歳若返る体になるすごい方法』(日本文芸社)を上梓した管理栄養士・菊池真由子さんによれば、若く見える人ほど身近な食材を上手に選択し、おいしく食べている傾向があるという。菊池さんがみるみる体が若返るヒントを教えてくれた。

老けて見える5つのタイプ 

早速だが、老けて見えるのはどんな人だろうか? 菊池さんによれば以下の5つのタイプがあるという。

ぽっこりお腹
太りすぎは老けて見えてしまう(写真/イメージマート)
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1.太りすぎ(フェイスライン・背中・二の腕のたるみ、ぽっこりお腹)

2.やせすぎ(目の下にくま、しわが多い、肌のハリがない)

3.肌、髪、爪にツヤがない(髪がパサパサ、肌の乾燥、手のひび割れ)

4.体調がいつも悪い(顔色が悪い、冷え性、便秘)

5.健康診断の数値が悪い(血液ドロドロ、高血圧、再検査の必要がある)

「上記に当てはまる項目があっても、体は何歳からでも若返りますからご心配なく。まずは、老けて見える原因を知ることが大事です。さまざまな原因がありますが、主な原因は下記の通り。(老けて見えるタイプと原因は菊池さんの著書『1週間で勝手に-10歳若返る体になるすごい方法』より)」(菊池さん・以下同)

老けて見える5つの原因 

老けて見える原因について以下の5つが考えられるという。

1.やせるための栄養素や成分が足りていない。腸内環境が悪い。

2.体重だけを気にするあまり、たんぱく質や脂肪を減らしすぎ栄養不足でやつれて見える。

3.新しい細胞に入れ替える代謝が落ちている。体内のうるおい成分が不足している。

4.血行が悪く、余分な水分や老廃物がたまりやすい。自律神経が乱れている。

5.一見すると太って見えないが血中コレステロール値、中性脂肪、内臓脂肪が高い。

「見た目を変えようと化粧品やエステなど外側からのケアに走りがちですが、実は内側からのケアが重要。個人差はありますが、食生活を変えれば1週間で変化が出始めます。私が考案した若返り法は、食べるものを変えるだけ。正しく食べれば、体のすみずみまで栄養が巡り細胞が活性化します。老廃物もスムーズに排出されるため、脂肪がつきづらい体になる。また、老化の原因となる活性酸素を撃退する代謝が上がれば、体内だけでなく見た目の若々しさも手に入り一石二鳥です」

まずは1週間、実践するのはこの3つ! 

若返りスイッチをオンにするために大切なポイントは以下の3つ。菊池さんが考案したこの3つを1週間実践してみよう。

1.「若返り朝食」を食べる。

2.「若返りドリンク濃い緑茶」を飲む。

3.「やせ調味料しょうがオイル」を使う。

“若返り朝食”を食べる 

「朝食を抜く人も多いのですが、朝食はしっかり食べるのが若返りの基本です。朝食は、前日の脂肪を燃焼し、腸内を活性化させて排便を促し、腸内のやせ菌を増やすメニューを心がけましょう」

朝食
朝食をしっかり食べることが若返りの基本(写真/イメージマート)
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たとえば和食は、食物繊維を含むわかめのふりかけご飯、若返りの最強タッグ(たんぱく質&緑黄色野菜)が摂れるほうれん草入り卵焼き、腸内環境を整えて免疫力UPに有効な納豆オクラ、やせ菌を増やすバナナ入りヨーグルト、脂肪燃焼効果が期待できる濃い緑茶。

一方、洋食なら、噛む回数を増やして満腹感を得やすいフランスパン、ほうれん草の卵炒め(和食同様)、抗酸化力が高く若見え効果UPにつながるミニトマト入りサラダ、キウイ入りヨーグルト(和食同様)、濃い緑茶(和食同様)。

「野菜や海藻、果物に含まれる食物繊維には血糖値を抑える効果があるため、朝食べることで1日の血糖値の昇降を緩やかにします。つまり、体に脂肪がつきにくい。また、食物繊維には腸内の老廃物を排出する働きもあるため美肌にも有効です。いろんな栄養素をバランスよく摂るためには、和食と洋食を交互に食べるのがベスト。和食の白米をオートミールに替えれば糖質オフでさらに効果が上がります」

もっと簡単にするなら、和食(とろろ昆布を混ぜたわかめふりかけご飯、納豆、冷凍枝豆サラダ〈むき身で大さじ4~5〉にドレッシング)、洋食(フランスパン、ゆで卵、ヨーグルト、プチトマト5個)でもOK。

“若返りドリンク”濃い緑茶を飲む 

「若返り朝食」にもおすすめの緑茶だが、緑茶には老化防止となる抗酸化作用や美肌に有効なビタミンのほか、糖の吸収を抑える、血圧・血糖値を改善する栄養素などが盛りだくさん。

緑茶
若返りドリンクには濃い緑茶がおすすめ(写真/イメージマート)
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「緑茶に含まれる茶カテキンはポリフェノールの一種で苦みや渋みの成分ですが、強い抗酸化作用があります。また、美肌効果があるビタミンCも豊富ですから、まさにスーパードリンク。

茶葉からしっかり煮だした濃いめの緑茶がより有効です。血糖値や糖の吸収もコントロールしてくれるので、食前に飲めば効果大。1日1リットルをこまめに飲むことを心がけましょう」

茶葉から煮出すのが面倒ならペットボトルのお茶でもOK。冷たくても温かくてもどちらでも効果は変わらないという。胃腸が弱い人にはホットがおすすめ。

“やせ調味料”「しょうがオイル」を使う 

しょうがとオリーブオイルを合わせるだけの超簡単調味料だが、そのパワーや恐るべし!

しょうがオイル
しょうがオイルとは、しょうがとオリーブオイルを合わせた調味料(写真/イメージマート)
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「しょうがオイルの効果は、血行を促進して代謝アップ、発汗を促して脂肪燃焼、ビタミンEで美肌、抗酸化作用でアンチエイジング。さらに、塩分が入っていないため血圧低下やむくみの解消にも効果的です」

3分でできる「しょうがオイル」の作り方はこちら。

「しょうがオイル」の作り方(冷蔵保存で1か月)

【1】フライパンにオリーブオイル1/2カップを中火で温める。細かな泡が立ったら弱火にして皮つきしょうがのすりおろし100gを入れ、1分ほどへらなどで混ぜる。
【2】1の粗熱がとれたら瓶に入れて冷蔵庫で保存する。

「サラダや豆腐にかける、野菜や肉を炒める、ドレッシングに足す、インスタントスープやみそ汁や紅茶に入れても。しょうがオイルをかける、炒めるだけでやせおかずに変身します。朝食、昼食、夕食、どのタイミングでもよく、適量は1日大さじ1杯(1人分)が目安です。みそ汁に小さじ1、炒め物小さじ1と分散して使ってもOK。保存は常温で1か月。

ただし、胃への刺激も強いので適量を摂るのがベター。若返りには必須ですが、油ですから食べれば食べるほど若くなる、体重が落ちるということはありません。しょうがには食欲増進効果もあるので、摂りすぎるとかえって過食気味になってしまうことにも」

朝食にしょうがオイルをかけて緑茶を1リットル飲む。まずは1週間トライ! 若返りの兆しが現れたらそのまま続けてみては?

◆教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士・菊池真由子さん
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1966年大阪府生まれ。管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。著書に『おいしく食べて勝手にやせる!すごい方法』(三笠書房《知的生きかた文庫》)がある。https://www.diet-class.com/ 

取材・文/佐々木めぐみ

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