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マスクによる肌荒れ、食べ物で改善するなら「あじ」がおすすめの理由

新型コロナウイルスの感染予防のため、この夏はマスクが手放せない状況が続きそうだ。ただ、これからの暑い夏、心配なのはマスクを着けたことによる肌へのダメージ。管理栄養士の菊池真由子さんに、マスクを着けた肌への負担を軽減するおすすめの食材を聞いた。

マスクで肌荒れする原因は?

マスクをつけて肌を気にする女性
写真/ゲッティイメージズ
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マスクをすると肌は保湿されていると思いがちだが、マスク内に熱がこもり、肌表面の水分が蒸発して、かえって乾燥してしまう。

「肌が乾燥すると肌荒れを起こしやすくなります。直接マスクが触れる鼻から唇にかけてはすれてかゆみも出やすく、特に唇は荒れてカサカサになりひび割れしやすい。また、口元だけでなく、頬やあご、耳の裏側など、マスクの上下部分とゴム紐があたる部分も肌荒れしやすいので注意しましょう」(菊池さん・以下同)

◆マスクの下のメイクに注意!

そして、知っておきたいのがメイクによる肌荒れ。

「メイクをしてマスクをすると、マスクの中は、ファンデーションや口紅などの油分と皮脂がくっついた状態で衛生的ではありません。ですから、使い捨てマスクなら1日使ったら捨てるのが鉄則。汚れが目立たなくても、酸化した油と汚れた皮脂が肌荒れを招きます」

洗えるタイプなら、衣料用洗剤で手洗いしたあと、塩素系の漂白剤に着けて除菌。もしくは、洗濯機に洗剤と漂白剤を一緒に入れて洗おう。

肌荒れを改善する栄養素、食材

アジが3尾ならんでいる
写真/ゲッティイメージズ
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肌荒れを体の中から予防や改善できる栄養素がビタミンB2だ。

「ビタミンB2は口内炎に有効な栄養素ですが、唇の荒れや炎症にも効果があります。ビタミンB2を豊富に含む食材が、6~8月にかけてが旬のあじ。あじには皮膚炎の予防や改善に有効なDHAとアレルギー症状に有効なEPAが多く含まれています」

◆あじの栄養素を摂るための適量は?

では、あじの栄養素を効率よく摂取する1日の適量はどのくらい?

「1尾あたり約80~100gですから、焼き魚や煮魚なら1尾、お刺身なら1人分を目安に食べましょう。ただし、高温で調理すると、せっかくの栄養分DHAとEPAが揚げ油に逃げてしまうので、あじフライなどの揚げ物はNG」

ビタミンB2を効果的に摂取する食べ方

アジの塩焼き
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ビタミンB2、DHA、EPAは、あじをはじめとする青魚に含まれるが、魚を食べる機会が減っていることもビタミンB2不足になりがちな原因だと菊池さんは言う。

「テイクアウトの弁当やお総菜を食べる機会が増えていますが、カレーやから揚げ弁当など、肉料理や揚げ物などが比較的多い傾向にあります。実は、肉や揚げ物に多い脂肪を燃焼するのがビタミンB2。つまり、脂肪の多い食事を摂ると、代謝のためにビタミンB2が過剰に使われて、肌荒れ予防に働く分が不足する状態になってしまうのです」

◆あじの脂は体内で固まらない不飽和脂肪酸

脂肪の多い食事に偏りすぎないことも、スムーズな肌荒れの予防や改善には大事なようだ。

「例えば、ランチにとんかつを食べたら夜はあじの塩焼きにする。脂肪分の多い食事を摂ったあとに、ビタミンB2を補給するような食べ方が望ましいですね。あじは脂の多い魚ですが、体内では固まらない脂(不飽和脂肪酸)なので、適度に食べれば太る心配もありません。抗炎症や血液サラサラ、血中コレステロールを下げるなどの働きもあるので、健康のためにも積極的に摂ってほしい脂です」

“マスクを外したら残念な肌”なんてことにならないよう、あじ料理を食べてマスク乾燥から肌を守ろう!

教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

菊池真由子先生の顔写真
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管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。『食べても食べても太らない法』(三笠書房・以下同)が10万部超えのヒット。『図解食べても食べても太らない法』、『食べれば食べるほど若くなる法』、『図解 食べれば食べるほど若くなる法』もベストセラー。

取材・文/佐々木めぐみ

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