猛暑でもマスクが手放せない新しい日常の中で、マスクに吹きかけるだけでひんやり涼しい!と、北海道生まれの「ハッカ油」が大ブームに。実は多機能で、便利な万能選手。その人気の理由とは?
爽快な香りと清涼感に手放せないファンが続出中!
「ハッカ」は明治期に屯田兵によって北海道で栽培され、中でも北見地方は世界的な名産地として栄えた。しかし、1971年に輸入自由化になると、海外品に押され、北見のハッカ工場は閉鎖の危機に陥る。
そんな逆境の中、「北見の歴史を作ったハッカの灯を消してはいけない」と、現在の代表取締役・永田裕一さんは、父・武彦さんと1984年に起業。父と二人三脚で『北見ハッカ通商』を支えた。永田さんは当時をこう振り返る。
◆虫除けなど多機能でも注目
「まず『ハッカ油』を販売しましたが、地元では全然売れなくて…。当時はバブル全盛期で、百貨店で開催される北海道物産展が大人気。そこで、自ら足を運び、関東を中心にコツコツと売り続けたんです。
ハッカは地元では虫除けに使われていて、実はとっても多機能。衣類に付けて清涼感を得たり、殺菌効果があるので掃除に使ったり、お菓子や紅茶に入れたり、使い方を広く知ってもらうのに苦労しました」(永田さん)
マスクにスプレーで吹きかける使い方も
◆販売を一時ストップするほどの人気に
北見ハッカの認知度は全国で高まり、今夏は清涼感を得ようとマスクに吹きかけて使用する人が続出。4~5月は1日700件もの受注が続き、販売を一時ストップするほどに。これは36年の歴史の中で異例のことだった。
ストレスの多い時代、レトロなガラス瓶と爽やかなハッカの香りに、束の間の癒しをもらえるのかも。
※女性セブン2020年9月10日号
●虫除けやリラックス効果も!夏を快適にするハッカ油のパワー
●アウトドアを快適に!紫外線や虫から体を守る「便利雑貨」9選
●肌をうるおし、引き締める。「RMK」から“ひんやりジェル”が新登場
●スポーツ後のクールダウンに。「アヴェダ」のブルーのオイルで涼しい夏
●ハーブの香りのおすすめミントシャンプー&爽快感続くタオルドライ術【山本浩未さんのメイクのメ】