11月8日、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣になられたことを国内外に示す「立皇嗣の礼」が皇居で行われた。これは、天皇の弟を皇嗣と宣言する憲政史上初の儀式。上皇陛下の退位、天皇陛下の即位に伴う国の儀式はこれで全て終わったことになる。紀子さまは、鮮やかな袴の和装から純白のローブデコルテにティアラの洋装まで、見事な着こなしを披露された。
秋の実りを感じさせる鮮やかな袴姿でお目見え

天皇陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と呼ばれる天皇のみが着る束帯姿。

秋篠宮さまは「黄丹袍(おうにのほう)」と呼ばれる束帯を身にまとわれた。

皇后雅子さまと紀子さまは、左右の側頭部のびんを大きく膨らませた「大垂髪」と呼ばれる独特な髪形で、小袿(こうちぎ)を羽織り、長袴(ながばかま)姿だった。

小袿は、平安時代以降に用いられた高位の宮廷女性の上着。普通の袿よりも身丈が短いのが特徴だ。長袴(ながばかま)は、裾が長く、足を包んでさらに後ろに裾を引きずる袴。この日、他の皇族方は洋装で参列された。
偶然のクリスマスカラーが季節にマッチ

この日、紀子さまがお召しになった小袿はグリーン、長袴は朱赤。偶然にもこの時期にふさわしいクリスマスカラーになっていた。袴の朱赤と口元の紅色がリンクして、紀子さまの白肌とのコントラストが美しく際立っていた。
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「朝見の儀」は洋装にお色直し

午後は、皇居・宮殿で、立皇嗣の礼の儀式「朝見の儀」に臨まれた。立皇嗣宣明の儀を終えた秋篠宮さまが、天皇陛下に初めてあいさつする儀式。この日の立皇嗣の礼関連行事は朝見の儀が最後。秋篠宮ご夫妻は終了後、上皇ご夫妻へのあいさつのため仙洞仮御所(東京都港区)へ向かわれた。
儀式では、束帯姿からえんび服に着替えた秋篠宮さまが天皇、皇后両陛下に謝恩の辞を述べた。
眩しいティアラにローブデコルテ姿に羨望の眼差し

秋篠宮さまの勲章にえんび服姿、紀子さまのティアラにローブデコルテ姿も見事だった。紀子さまは、ティアラに、ティアラをネックレスにしたかのような、大ぶりのネックレスをご着用。女性なら誰しもが憧れるプリンセスの世界観だ。シンプルでシルエットもプレーンなローブデコルテも、ティアラやネックレスが加わることで一層高貴な雰囲気に包まれドレス感を増している。足元が見えないロング丈もとても優雅な印象だった。