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皇后雅子さまの着物姿は凛として美しい 季節感も表現される着こなしの妙

2020年1月、大相撲観戦の際の天皇皇后両陛下と愛子さま
艶やかな着物をお召しになった雅子さま。天皇陛下、愛子さまもペールトーンをポイントにしたコーディネートでお出ましに(2020年1月25日、Ph/JMPA)
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着ると背筋がシャンとして、日本の文化を堪能できる着物。最近は、特別な日ではなくても芸術鑑賞や友人とのランチ会などに着物を着ていく大人女性が増えているそう。お正月に着る機会のある人もいるでしょう。そこで、今回は、皇后雅子さまの着物姿を紹介。凛とした美しいお姿から着こなしのポイントを探ります。

着物が再注目され人気急上昇

着物への関心が年々高まっており、最近では京都や鎌倉などの観光地で鮮やかな着物や浴衣を身にまとった人たちの姿をよく目にするようになりました。テレビやSNSなどを通じて、若い世代にも着物への注目が集まっています。着る人だけでなく、見る人をも楽しませる着物の魅力を、雅子さまの着物姿をプレイバックしつつ堪能しましょう。

愛子さまとトーンをそろえた和洋のリンクファッション

2020年1月、大相撲観戦の際は、日本の国技に敬意を表されるように、艶やかな着物をお召しになった雅子さま。

2020年1月、大相撲観戦の際の天皇皇后両陛下と愛子さま
日本国技の観戦にふさわしい着物姿で(2020年1月25日、Ph/JMPA)
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2020年1月、大相撲観戦の際の雅子さまと愛子さま
バックスタイルも美しい着物姿(2020年1月25日、Ph/JMPA)
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雅子さまの着物と愛子さまのワンピースは、色合いをクリーム系のもので合わせてリンクコーデに。天皇陛下はペールカラーのネクタイをお召しになり、さりげなく雅子さまや愛子さまとトーンを近づけていらっしゃいました。

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おめでたい文様で幸せオーラ満点

2019年10月の即位に関する祝宴のフィナーレ「饗宴(きょうえん)の儀」では、きらめく訪問着をお召しになった雅子さま。

2019年10月の即位に関する祝宴のフィナーレ「饗宴(きょうえん)の儀」での天皇皇后両陛下
祝宴にぴったりのめでたい文様の着物(2019年10月31日、Ph/JMPA)
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2019年10月の即位に関する祝宴のフィナーレ「饗宴(きょうえん)の儀」での天皇皇后両陛下
明るい色の着物が表情を一層明るく照らしていた(2019年10月31日、Ph/JIJI PRESS〈代表撮影〉)
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松や亀甲紋などおめでたい文様を日本伝統工芸の粋ともいえる技法でちりばめた着物で乾杯に臨まれた雅子さま。光沢のある白ベースの着物は、顔映えがよく、雅子さまの笑顔をより引き立て、療養中ということを感じさせないほど明るい印象を与えていました。

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季節感たっぷりの着物で日本の四季美しさをお広めに

1997年10月、秋の園遊会でも季節感たっぷりの着物姿を披露された雅子さま。

1997年10月、秋の園遊会で着物をお召の雅子さま
優しいクリーム色がとてもお似合い(1997年10月、Ph/JMPA)
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やわらかなクリーム色ベースに、流水にちりばめられた色とりどりの紅葉の模様が秋の園遊会にぴったり。雅子さまのはにかみ笑顔が秋の日差しに照らされキラキラと輝いていました。

雅子さまはその21年後、同じ秋の園遊会でも同じ着物を選ばれました。

2018年11月ガーデンパーティーに着物でご出席の雅子さま
足元の紅葉が風情たっぷり(2018年11月9日、Ph/JMPA)
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2018年11月ガーデンパーティーに着物でご出席の雅子さまと天皇陛下
あいにくの天気でしたが、晴れやかな着物姿を披露(2018年11月9日、Ph/JMPA)
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2018年11月ガーデンパーティーに着物でご出席の雅子さま
明るいクリーム色がフレッシュな印象(2018年11月9日、Ph/JMPA)
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2018年11月ガーデンパーティーに着物でご出席の雅子さま
傘をさしながらも笑顔で会釈される雅子さま(2018年11月9日、Ph/JMPA)
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このときは15年ぶりに全行程をこなされ、ご快復された様子を人々にアピールされました。顔映えのいいツヤのある着物が雅子さまの表情をいっそう明るく照らしていました。
季節感を表現できるのも着物の醍醐味。色や模様で日本の四季の美しさを堪能できます。

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色あせない着物の魅力をアピール

『第7回アフリカ開発会議』に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いて、天皇皇后両陛下が開かれたお茶会では、民族衣装での出席も多かったゲストのために和装でお出迎え。

『第7回アフリカ開発会議』に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いたお茶会での天皇皇后両陛下
清々しい水色ベースの着物をお召に(2019年8月30日、Ph/JMPA)
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『第7回アフリカ開発会議』に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いたお茶会で手を振る天皇皇后両陛下
陛下も水色のネクタイでリンク(2019年8月30日、Ph/JMPA)
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『第7回アフリカ開発会議』に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いたお茶会での天皇皇后両陛下
首脳夫妻と笑顔で握手をかわされる天皇皇后両陛下(2019年8月30日、Ph/JMPA)
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『第7回アフリカ開発会議』に出席したアフリカの32か国の首脳夫妻らを招いたお茶会での天皇皇后両陛下
美しい着物姿が際立っていた雅子さま(2019年8月30日、Ph/JMPA)
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雅子さまは、花かごに色とりどりの花々をあしらったあさぎ色の訪問着をお召しに。皇太子妃時代はあまり得意とされていなかった和服でのお出ましでしたが、この日は余裕を感じる見事な着こなしでした。

1996年7月ご成婚から3年後にお着物姿を披露された雅子さま
ノーアクセでもこの華やかさ(1996年7月12日、Ph/JMPA)
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2019年8月の着物と帯の組み合わせは、23年前、雅子さまがご成婚(1993年6月9日)から3年後にもお召しになっていました。キャリアウーマンだった雅子さまは着物を着る機会がなかったようですが、皇室にはいられて和服の着こなしにも慣れてらっしゃってきた頃でした。

洋服と違い、アクセサリーをつけていないにもかかわらず、ドレッシーで華やかなのは着物の魅力のひとつ。雅子さまが着物をお召しになることで、日本文化の素晴らしさが広く伝わることは言うまでもないでしょう。

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