毎日の生活に欠かせないゴミ箱。今やその機能も年々進化しており、ふたが自動開閉するゴミ箱も珍しくなくなってきた。そして2020年11月、さらなる進化型が登場した。
ゴミが溜まったら自動的に密閉してくれる
新発売の『townew スマートトラッシュボックス T Air X』は、手をかざすと自動でふたが開き、3秒後に自動で閉まる開閉機能がある。それだけでなく、ゴミが溜まったらゴミ袋を自動的に密閉し、さらにそのゴミ袋を取り出したら、新しいゴミ袋の設置まで自動でしてくれる。まさに画期的なゴミ箱なのだ。
◆コロナ禍で衛生観念が高まっている中、注目のアイテム
家電ライターの田中真紀子さんもおすすめする。
「コロナ禍で衛生観念が高まっている昨今、ゴミ箱に一切触れることなく、ゴミ袋を閉じて新しい袋をセットしてくれるのは、便利なだけでなく安心感も大きいですね。何より、ゴミ袋をしばって新しい袋をセットするという“名もなき家事”が減るのは助かります」(田中さん・以下同)
実際に使ってみた感想を、田中さんに聞いてみた。
においが気になるペット用シートや生ゴミ、オムツ入れに最適!
【使用感】1回の充電で1か月半、コードレスで使用可能
本製品は電動で動くため充電は必須。使用前に充電する頻度は、どれくらいあるのか。
「1回5時間充電すれば、1か月半はコードレスで使えます。したがって、基本的にはコンセントの位置など気にしないでどこでも使えます。ゴミ箱としての見た目もモダンで、色も白なのでどの部屋に置いてもインテリアを乱しません」
自動開閉するふたも、センサーが敏感でないとスムーズに動かないことがあるが、本製品は問題なし。
「ゴミを持ったままでも、ふたの天面手前にある黒いセンサーに手や足(膝あたり)を近づければ、自動で開くので、立ったまま捨てられます。いずれも自然な動作で捨てられるので、ノーストレス。ゴミを投入したら、3秒後に自動で閉まるので、ゴミ箱に触る必要は一切ありません」
画期的で面白いのは、「自動でゴミ袋を密閉して」、「新しいゴミ袋をセット」してくれるところ。
「ボタンを2秒長押しすると、ウィーン…と音がし始め、ゴミ袋の上部がギュッと閉まり、圧着されます。これだけでもすごいのですが、密閉されたゴミ袋を取り除くと、次の袋が風の力でブワッと開き、セットされるのです」
こうした一連の流れにおいて、手でゴミ箱に触れる機会は一切ない。ゴミ箱の密閉後や新しい袋をセットしたあとに毎回手を洗う人には、その手間が減るのも助かるはずだ。
【手軽さ】“小さな面倒”がなくなる
これまでふたつきのゴミ箱に躊躇していた人にもおすすめだ。
「わが家は犬を飼っているのですが、ふたなしのゴミ箱にはお行儀悪く首を突っ込んであさっています(笑い)。かといってふたがあると、捨てるのがちょっと面倒。その点、自動で開くのはありがたいです。でもそれ以上に面倒なのが新しいゴミ袋をセットすることなので、まさにこういうのが欲しかったんですよね」
なお、ゴミ袋は黒色のため、住んでいる自治体によってはそのままゴミ集積所に出せない。白色半透明など規定のゴミ袋に移してから捨てることになる。
【時短】小さな手間や不快感が1つ減るだけで全然違う
時短度は抜群。
「ふたを開ける手間、ゴミ袋を外して口をしばる手間、新しいゴミ袋をセットする手間を省いてくれるので時短になります。よく夫婦の家事分担論争で、『新しいゴミ袋をセットするまでがゴミ捨てだ!』なんて言われるように、ゴミ捨て担当と言いながら、ゴミを集積所に運ぶだけで、ゴミ箱にゴミ袋をセットしない人も多いですよね。そんな”名もない家事”を1つ減らしてくれるという意味でも画期的だと思います」
また、ゴミをしばるときにゴミがポロッと外にこぼれるのを拾い上げる煩わしさ、その手をまた洗う手間、においによる不快さがなくなるだけでも、日々のストレスは軽減されるはずだ。
【コスパ】1枚あたり約26.5円のゴミ袋がランニングコストに
ゴミ袋は専用の袋がカートリッジとして、ゴミ箱のふたにセットされている。
「カートリッジ1つにつき約25回ゴミ袋が生成でき、なくなったら、その都度詰め替え用のカートリッジを買う必要があります。カートリッジ6個セットで税込3980円。13.5リットル分はいるゴミ袋が1枚あたり約26.5円。この容量のゴミ袋にしては高いですね…」
また前述の通り、自治体によっては規定にゴミ袋に移し入れるので、ゴミ袋が二重にかかる可能性も視野に入れよう。
「ただし、割と頻繁かつ大量に捨てる生ゴミと違い、少量のゴミを捨てることが多い場所や、ペットシートなどにおいの気になるゴミ専用にすれば、ゴミ袋の交換頻度も少ないのでコスパはよくなるはず。ランニングコストを抑えたいかたは、どこでどう使うかをシミュレーションしたうえで買うといいでしょう」
【意外性】ゴミ袋のセットまでしてくれる点が画期的
やはり画期的なのは、ゴミ袋の“後始末”をしてくれるところ。
「繰り返しになりますが、ふたが開閉するだけでなく、密閉、新しいゴミ袋のセットまで自動で行ってくれるのはうれしい。密閉すればにおいも抑えられるので、ぜいたくですが、においが気になるペットシート用にしてしまおうかな、と思っています。ゴミ袋が黒くて隙間にも置けるスリムサイズなのでトイレ用にもおすすめです」
本製品は、ペットシートや生ゴミ、オムツなどの嫌なにおいを内部に閉じ込め、外に漏らさない特許技術を採用しているという。ゴミ袋自体も、密閉されればにおいは出にくい。ゴミのにおいや小さな手間に悩んでいた人にとっては、救世主になるはずだ。
【データ】
シナジートレーディング(輸入代理店) 『townew スマートトラッシュボックス T Air X』
販売価格:1万5980円(税込)
販売場所:家電量販店、AmazonなどのECサイトほか
この人に聞きました:田中真紀子さん
白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
取材・文/桜田容子
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