美容

日頃のケアで爪は蘇る!美爪をつくるための紙やすりケア&生活習慣

爪にとって冬は魔の季節。実は、皮膚の2~3倍も水分が蒸発しているんです。間違ったケアをしていると爪を痛めてしまうことにも。爪はお手入れ次第で、いくつからでも蘇らせることができます。爪の健康を守るためにも、まずは正しいケア方法を知ってきれいな爪のお手入れ法を始めましょう。

丁寧に優しく削り、オイルと水で潤いを与えることで爪は蘇ります。手の爪も足の爪もやり方は同じ。下の【1】~【4】は粗めの紙やすりで行ってください。

紙やすりで爪を整える方法

【1】長さを整える

紙やすりで爪を整える
写真18枚

紙やすりは爪に密着させ、力を抜いて一方向にゆっくりと引く。“往復引き”は二枚爪の原因になるので避けよう。

【2】カーブを作る

爪にカーブを作る
写真18枚

爪の削る部分に紙やすりを直角に当てて、一方の角から反対の角までゆっくりと往復して削る。

【3】サイドを削る

やすりでサイドを削っているイラスト
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白い部分の右端の裏に紙やすりを入れ込むようにして当て、爪先に向かって紙やすりを1mmずつ動かす。紙やすりは爪に対して水平に。左端も同様に。

【4】角を整える

爪の角を整えている写真
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爪先の両サイドにできた尖った部分に紙やすりを当て、ゆっくりとL字を描くように往復させる。角が丸みを帯びた形になるまで整える。

【5】“バリ”を取る

ぬるま湯に指先をつけている写真
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“バリ”とは爪の先端に残る繊維のカスのこと。ぬるま湯に指先を1~2分つけた後、濡らしたコットンでふき取る。

【6】断面をきれいにする

爪の断面にやすりをかけている写真
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指の腹で爪の断面を触り、ギザギザの部分がなくなるまで目の細かい紙やすりで滑らかに整える。爪の断面に対し、紙やすりを直角に当てて、左右にゆっくりと動かすこと。

オイルと水で爪に潤いを与えるには?

【1】オイルと水を容器に入れる

オイルが入れた容器と水を入れた容器
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オイルと水は爪に少量ずつ塗って使うため、1滴ずつ垂らせる点眼容器やお弁当用の使い捨てのしょうゆ容器、スポイトなどに入れると使いやすい。

【2】爪先と皮膚の間にオイルを垂らす

爪先と皮膚の間にオイルを垂らす写真
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指先を上に向け、すべての指の爪と皮膚の間に上からオイルを1~2滴垂らす。目安は指の左右の側面と指の境い目にオイルが流れるくらい。

【3】爪全体にオイルを塗る

爪全体にオイルを塗っている写真
写真18枚

すべての指の爪全体にオイルが行き渡るようによくもみ込む。

【4】水を加える

手の平に水を垂らす
写真18枚
手の平を指でこする写真
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手のひらに水(一円玉程度)を垂らし、指についたオイルと水を混ぜ合わせ、乳化させる。これでオイルの伸びがよくなり、油分が爪に浸透しやすくなる。

【5】乳化したオイルを手全体になじませる

オイルを手全体になじませている写真
写真18枚

乳化したオイルを手の甲、手のひら全体にも伸ばしてなじませる。

【6】両手の指の間にも塗る

両手の指と指を交差させ、指の間にもオイルを塗り込む写真
写真18枚

両手の指と指を交差させ、指の間にもオイルを塗り込む。

爪を美しくするための生活習慣

爪を整えたら、爪を守る習慣を身につけましょう。たとえば、洗い物などの家事をするときは手袋をする。缶を開けるような“爪を道具として使うこと”は避ける。爪をいたわる生活を心がけると爪は元気を取り戻します。

【1】爪を当てない指の使い方をマスター

シールをはがす、汚れをこする、みかんの皮をむくなど、日常生活で爪を道具のように利用していると、爪が裂けたり、割れたり、欠けるなどの原因になる。

【ペットボトルのフタを開ける】

爪を立てずに指の腹でフタを持って開ければ、爪を傷めることはない。

【電気のスイッチを押す】

指を曲げ、関節を使ってスイッチを押す。エレベーターの行き先ボタンも同様に。

【ペットボトルのラベルをはがす】

ペットボトルのラベルのつなぎ目にボールペンの先を入れる
写真18枚

【1】つなぎ目にボールペンの先を入れて指でつかめる程度まではがす。

ペットボトルのラベルをはがす
写真18枚

【2】はがす部分を親指の腹と人差し指の関節でつかみ、ゆっくりとはがす。

【レジ袋は…】

レジ袋の結び目にボールペンを差し込む
写真18枚

袋の結び目にボールペンを差し込み、少しずつ左右や手前に動かすと結び目が緩み、ほどきやすくなる。

【ビニール袋は…】

袋の口のテープのすき間に箸を入れる
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果物や野菜など、袋の口がテープで閉じられている場合は、テープのすき間に箸を入れてはがすか、はさみで切る。

【2】肉や魚などの動物性たんぱく質を摂る

生の牛ステーキ
Ph/PIXTA
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強くしなやかな爪を作るには食事に気を配ることも重要だ。「爪はたんぱく質でできています。必ず動物性のたんぱく質を摂るようにしましょう。最も効率よく爪のための栄養を摂取できるのは、肉類。特に赤身のお肉は亜鉛や鉄分も含まれる。健やかな爪を保つためにも肉や魚介類をしっかり摂ってほしいですね」(皮膚科医の柴亜伊子さん)

【3】爪をもむ

爪をもむと自律神経が整い免疫力が高まる。

「手足の爪の生え際には井穴という自律神経のバランスを整えるツボがあります。爪の生え際の両はしを10秒ずつ押すと、リラックスできて、免疫機能も上がります」(育爪スタイリストの嶋田美津惠さん・以下同)。

“少し痛いけど気持ちいい”くらいの強さが目安。

【4】外出先で消毒用のアルコールをつけたら、すぐに洗い流す

コロナ禍で、手を洗いアルコール消毒をする習慣が当たり前になったが、爪の乾燥を防ぐためにはひと工夫が必要だ。「外出先などでアルコール消毒をしたら、できるだけ早く手を洗い、よく拭いてから爪先にオイルをつけるだけでも乾燥は防げます」。

【5】爪が欠けたら、瞬間接着剤で補強する

爪が欠けても、絶対に爪切りで切らないこと。

「爪が欠けてしまったら、その部分は紙やすりでギザギザがなくなるまで削ります。万が一、ピンク色の部分が割れてしまったらその部分は切り取らず、瞬間接着剤で補強し、乾いてから接着剤の凹凸を紙やすりで平らに整えます。外出先で割れてしまったら、絆創膏を縦に貼り、家に帰ってから同様の処置を行いましょう」

爪が縦か横に折れてしまいそうになったら、即座に瞬間接着剤で亀裂を埋め、乾いてから紙やすりで整える。外出先では絆創膏で割れた部分を貼っておく。

教えてくれたのは…

◆嶋田美津惠さん…素の爪を育てる育爪サロン『ラメリック』代表。著書は『女は爪で美人になる』(SBクリエイティブほか)。https://ikuzume.jp/about/story

◆柴亜伊子さん…『あいこ皮フ科クリニック』院長。皮膚科、美容皮膚科(肝斑専門)。https://www.orthomolecular.jp/clinic/1609-2/

取材・文/廉屋友美乃 出典/『女は爪で美人になる』(嶋田美津惠著、SBクリエイティブ)

※女性セブン2021年2月4日号
https://josei7.com/

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