化粧品やメイク用品、スキンケア用品などでいっぱいになってしまうドレッサー。物が増えすぎて、使いにくくなっているなら思い切って整理収納してスッキリとしましょう。
整理収納アドバイザーの中山真由美さんが、ドレッサーを上手に片付ける方法を紹介。いざというときに必要なものがすぐにわかるよう、整理をしてみましょう。洗面台で化粧をしているという人も応用可能な収納テクだから、ドレッサーがないという人もチェックしてみてください。
* * *
いらないものを見直すドレッサーの整理収納
ドレッサーは、見えるところにたくさんのものを置いてしまって、いつのまにかごちゃごちゃになってしまう…なんて人がたくさんいます。奮発して買った高価な化粧品もあって、なかなか処分に踏み切れない、という気持ちもよくわかります。
そこで、まずはドレッサーにあるものをすべて出して、整理していきましょう。
◆ドレッサー周りのものを出して仕分ける
最初にドレッサー周りにあるものをすべて出して並べ、使用頻度によって仕分けましょう。
毎日使う化粧水や保湿クリーム、リップや化粧品は「一軍」、毎日は使わないけれど、その日によって使うこともあるマニキュアや口紅などは「二軍」、使わないけど取っておきたい高級ブランドの香水などは「捨てられないもの」、さらにコテやヘアアイロン、ドライヤー類などの「美容家電製品」の4つに分けます。
◆いらないものを仕分けて処分する
古くなった化粧品は、使うと肌荒れの原因にもなるため、すぐに処分しましょう。美容液など、何個かかぶりがちなアイテムは2種類あるならばどちらかに。同じ用途のアイテムは1種類ずつを目指し、心を鬼にして「本当に必要?」と自分に問いかけてみてください。
◆ゾーンを決めて収納
必要なものだけが残ったら、あらかじめどこに何を入れるかをイメージして、似た用途のアイテムごとにゾーン分けして収納しましょう。
ものがたくさんあったドレッサーの上は、並べていいものは4~5種類までと決め、一軍の中からよく使うものを選抜しましょう。一軍のドレッサーの上に並べないものと二軍のものは種類ごとに小分けケースに入れて、仕切りを作って引き出しへ。引き出しの中は、手前がよく使うもの、奥へ向けてあまり使わないものになるよう、使用する頻度順に並べて入れましょう。
同じ髪飾りでも、カテゴリで分けるのではなく、頻度で分けることによって、手放す目安がわかります。奥にあるものは「使わないので、もういらないかも」と確認ができるので、引き出しの中がスッキリできますよ。
捨てられないものやドライヤー類は、フタ付きのカゴにまとめて、ドレッサーの下や脇に置けば、ドレッサーの上がきれいなまま保てます。
捨てられないもののカゴは、1年ごとに見直しを。1年使わなかったら、あきらめて処分しましょう。
ドレッサーの必要性も見直してみよう
片付けの依頼をいただくと、ドレッサーに小物が多くて整理ができないと悩んでいるかたが多いです。けれど、お話を聞いていると、ドレッサー自体、実は不要なんじゃないかという人がたくさんいます。
◆なくなると部屋が広くなる効果も
ドレッサーは、物を書くにも、収納するにも適していない、あくまで化粧やスキンケアをする場所。それなのに結局、洗面所やリビングなどで化粧もスキンケアもしているから、実はドレッサーがただの物置になってしまっている…というかた、わりと多いんです。ドレッサーを整理する前に、まずは本当に使うのか、考えてみましょう。
婚礼家具だったり、いただきものだったりしないかぎり、使っていないならばドレッサーを手放してもいいでしょう。今はフリマアプリで家具を売ることもできるので、一度出品してもいいと思います。
ドレッサーがなくなると、部屋が見違えるほど広くなります。物が多い人は、割り切ってドレッサーの代わりに収納用の棚を置いてもいいかもしれません。
教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・中山真由美さん
なかやま・まゆみ。整理収納アドバイザー、お部屋と心のカウンセラー。個人宅や法人の整理収納サービス事業を立ち上げ、これまでに2000件以上の片付けのお悩みを解決。片付け業界の先駆者として、講師活動、監修など幅広く精力的に活動し、テレビやラジオにも出演。雑誌には12年間毎月欠かすことなく取り上げられ、これまでに出版した書籍は9冊にのぼる。2020年からは、自身の働き方の見直しと片付け業界の活性化を図るために、個人での活動をスタートしている。中山真由美さんのオフィシャルブログ
構成/イワイユウ
●なぜ50代からやるべき?片付けが苦手な人にこそ教えたい片付けのコツ