毎日の料理に欠かせない、台所の包丁。切れ味をよくするために、できれば定期的に包丁研ぎを使いたいところ。とはいえ、「面倒でほとんど研いだことがない」「買ってから一度も包丁を研いだことがない」というかたもいるのではないでしょうか。
コンパクト&コードレスなので置き場所も使う場所も選ばない
包丁研ぎは、手動で何度も動かすイメージですが、今は電動で簡単に研げる便利グッズも数多く出ています。そのひとつが、家電ライターの田中真紀子さんも愛用中の、貝印の新製品「コンパクト電動シャープナー」です。
「本製品は、約16cm×約6cmのコンパクト設計で、コードレス。収納時も場所を取らず、使う場所も選びません。また、独自の静音設計により、従来品に比べて静かに研げるのも特長です」(田中さん・以下同)
◆2つの砥石を組み合わせた構造で、研ぎやすさ、コンパクト、静音性を実現
特筆すべきは、研ぎやすさ。
「包丁研ぎの中には、荒研ぎ用、中研ぎ用、仕上げ研ぎ用など複数の砥石(といし)に分かれていて、それぞれの砥石で研ぐものもあります。それに比べ、本製品は荒砥石と仕上砥石を組み合わせた特許技術の構造により、ひとつの場所で研ぐだけで完了。いたって動作がシンプルです。
しかも、スリットの中央にある荒砥石が電動で回転するので、軽く引くだけで誰でも簡単に包丁を研ぐことができるのです」
それでは、実際の使用感などはいかがでしょうか。田中さんにレビューしてもらいました。
【使用感】2つの砥石が1か所に集中。使い方も簡単
まず、田中さんが以前使っていた、手動タイプの包丁研ぎと比較してもらいました。
「前に使っていたのは、荒研ぎ用、中研ぎ用、仕上げ研ぎ用と3つの砥石を搭載し、1つずつ、包丁を前後に動かして研いでいくタイプ。ちゃんと使えば切れ味も復活するのですが、3段階で研いでいく分、時間がかかり面倒でした。切れ味が悪くなってから使うこともしばしば……。
その点、これは研ぐ場所が1か所のスリット部分だけで、使い方も簡単。電源を入れるとスリット内部にある砥石が回転し始めるので、左手で本体を握り、右手で包丁を握ってスリットに刃を入れ、5秒かけて手前に引く作業を2~3回繰り返すだけ。
包丁を奥から手前に引くだけとはいえ、個人的なことですが私が左利きなので、右手で包丁を持って手前に引く動作がやりにくく……(笑い)。砥石の回転方向が決まっているので仕方のないことですが、最初は刃がしっかり砥石に当たっているか、感触を確かめながらやりました。右利きの人なら、すんなり使えると思います」
慣れてきた今では、上手に使えるようになったとのこと。それでは、肝心の研ぎ味や、包丁研ぎを買うポイントとなる“静音性”についてはいかがでしょうか。
「最初に試した包丁がしばらく研いでいなかったものだったので、1回の研磨ではあまり切れ味が戻った感じはなく、数回研磨することでようやく切れ味が復活。今では切れ味に問題なく、包丁を使えています。
音は確かに静かで、電源を入れて回転が始まっても、くぐもったような音がするだけでうるさく感じません。ただし、建設現場で金属を削るような音がします。慣れるまではドキドキする人もいるかもしれません」
【手軽さ】ただ引くだけで、切れ味がよくなる
あまりにもの手軽さに、包丁を使うたびに使っているという田中さん。
「今まで手動で研いでいたので、本当にラク。力を入れず、ただ引くだけなので、キッチンの手が届きやすい場所に置いておき、包丁を使う前に1回研ぐようになりました。結果、切れ味が落ちることもなくなりました」
日常使いには最適ですね。