栄養たっぷりの玉ねぎは加熱調理ならスープがおすすめ!
――枝豆のおいしさはもちろんですが、玉ねぎがはいっていることで、いっそう深みのある味わいになっていますよね。
有里:その通り。枝豆だけでなく、玉ねぎのペーストを加えることによって、よりおいしくなりますし、栄養価もアップします。
――なるほど。一石二鳥ということですね!
有里:はい。玉ねぎには、枝豆に豊富に含まれるビタミンB1の吸収を促進させる「アリシン」という成分が含まれていて、エネルギー代謝や疲労回復効果を高めるはたらきが期待できます。
また、「ケルセチン」というポリフェノールも含まれているので、抗酸化作用、つまりアンチエイジング効果も狙えます。
――それは魅力的ですね。
有里:たまねぎの栄養は熱に弱いものもあるのですが、スープなら、溶け出した栄養までしっかり摂取することができておすすめです。
――1品でビタミンやたんぱく質を摂れるメニューは、ダイエット中にも頼りになりますよね。
有里:はい。食べる量やカロリーをセーブしたいときにも、逆に体調不良や食欲不振で食べられないときにも頼れるレシピです。
もっとヘルシーにしたければ、牛乳を豆乳に変えるのもいいですし、もっとリッチな味わいに仕上げたいときには、最後にパルメザンチーズを振りかけると風味が増します。
――どちらも試してみたくなりますね。
有里:そう言ってもらえるとうれしいです。これからの季節、たくさん作ってみてくださいね。
――もちろんです! 栄養たっぷりのビシソワーズで体のバランスを整えて、初夏の季節を元気に過ごしたいと思います。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!
有里:こちらこそ! 今年は季節の歩みがはやく、夏本番の暑さを迎える日もそう遠くなさそうですが、蒸し暑さや気温の変化で食欲が落ちてしまっても、冷たいビシソワーズならすんなりと食べられ、必要な栄養をしっかりチャージできます。
時短で手軽なのに、凝った料理に見えるのもポイント。緑が美しい季節に映えるビシソワーズで、おうちレストラン気分を味わうのも“アリ”だと思います!
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スーパーフードとして海外でも注目を集める枝豆には、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンや食物繊維などがバランスよく含まれています。
素材のおいしさがたっぷり溶け込んだビシソワーズは1品でも栄養満点。ライ麦パンなどを添えればミネラルも補給でき、いっそうバランスがよくなります。食欲がないときや忙しいとき、そしてダイエット中にも頼りになる、定番に加えたい美レシピですね。
レシピ考案:アスリートフードマイスター・市橋有里さん
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。https://ameblo.jp/ariblo-ichihashi/
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