食事でダイエットするとなると制限が多く、つらくなって挫折してしまうという人も多いはず。でも食べる時間をずらすだけなら、かなりダイエットのハードルは下がりますよね。そんなズボラさん待望のダイエット法をピックアップしてみました。
今、「努力なし」のダイエットと、話題になっているのが、『やせる時間に食べてみた!』(主婦の友社)で紹介されている「時計遺伝子×食事」の研究から明らかになったダイエット法。著者で管理栄養士の望月理恵子さんにおすすめの朝の食事を教えてもらいます。
「朝からお肉」が太りにくい体作りの基本
1日の中で朝がいちばん大切な時間帯と断言する望月さん。朝どう過ごすかで、やせる時間を活かせるかどうかが決まるそうです。
「朝からお肉なんてムリムリという声が聞こえてきそうですが、肉はたんぱく質が効率よく摂れるので、朝に意識して食べたい食品です。実は日本人の朝のたんぱく質摂取量が少ないというデータも。たんぱく質は3食、均等に食べるほうが筋肉になりやすいこともわかっています。
筋肉をつければ、消費エネルギーが増えて、自然に基礎代謝が上がり、太りにくい体を作ることができます。朝昼晩の毎食、肉などたんぱく質食品を手のひら1枚分ずつくらいとるのが理想的。特にたんぱく質が不足しがちな朝の時間に、肉をとることがおすすめです」(望月さん・以下同)
BLTサンドやソーセージでもOK
なにも朝からステーキやちゃんとした肉のおかずを1品作らなくても、BLTサンドをはじめ、目玉焼きならベーコンエッグにしたり、ソーセージを添えるなど、簡単なひと手間でOK。肉を意識してプラスするだけで、筋肉量アップにつながり、太りにくい体作りになるそうです。
冷え性の人こそ“朝納豆”がうってつけ
先述のように、朝は意識してたんぱく質を摂りたい時間帯。たんぱく質が豊富な納豆はおすすめの食材の1つですが、納豆は女性に多い冷え性改善にもひと役買うと望月さんは言います。
「食べ物には、体を温めるタイプと冷やすタイプ、その中間のタイプがあります。豆類では納豆やいんげん、そら豆などが温めるタイプで、豆腐は冷やすタイプ、大豆や小豆は中間のタイプにはいります。冷え性の人は体を温める食品を食べると一旦冷えても回復が早くなります。
しかも納豆は発酵食品。食べる時間を朝にすると、食事誘発性熱産生(食べたものを消化するために消費される代謝量)が夜よりも高いため、体を温める効果がさらにアップします」
体温が上がって脂肪が燃えやすい体に
「納豆はたんぱく質食品で、摂取エネルギーの約30%が熱に変わります。炭水化物は摂取エネルギーの6%が熱になることと比べると、約5倍もの熱が発生するのです。ということは、朝に納豆を食べるだけで、体温も上昇して冷えが改善。代謝も高まり、脂肪が燃えやすくなるというわけです」
冷え性でダイエットしたい人は、「朝納豆」はテッパンのダイエット法と言えそうです。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・望月理恵子さん
服部栄養専門学校非常勤講師。山野美容芸術短期大学講師。株式会社Luce代表取締役。小田原銀座クリニック栄養顧問。企業向け栄養情報の提供や、栄養コンサルを実施。健康検定協会を運営しながら、多数のメディアに出演。アンチエイジング、メタボ、ダイエット、美容、食育等の分野で活動。『食べる前に飲む特製野菜ジュース』(アスコム)など、著書・監修多数。https://twitter.com/luce7590
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