刻まれると老けた印象になってしまう顔のしわ。ほうれい線、ブルドッグライン、目尻のしわの他にも、悩んでいる人が多いのがゴルゴラインです。目ざわりなしわを消して若顔に戻す最新メソッド「コアフェイストレーニング」を、表情筋研究家の間々田佳子さんが指南してくれました。シリーズ23回目は「ゴルゴラインの解消」です。
ゴルゴラインの原因は加齢によるたるみ
ゴルゴラインとは、目頭のあたりから頬の真ん中あたりへと斜めに伸びる線のこと。
「加齢によって目立ってくるゴルゴラインの主な原因は頬を動かさないことによるたるみ。また、肌のハリを保つ水分やエストロゲンなどのホルモンも加齢とともに低下しますから、鍛えなければたるみに拍車がかかります。
さらに、たるみを加速させる行動が、パソコンやスマホを見続けることです。画面を見ている間は顔の力が抜けた状態ですから、毎日長い時間筋肉をゆるめた状態で過ごせば、当然たるんできます」（間々田さん・以下同）
しっかり動かしてハリを出す
さらに、頬周りは特に疲れがたまりやすい場所です。
「たまったままにしておけば、血流は滞り老廃物がたまって動かしづらくなります。しっかり自分で動かして、ふっくらした頬になればゴルゴラインはなくなるでしょう。特に、口を動かすと連動して頬も動き、周りの表情筋にも刺激を与えます。大きく動かせば頬のたるみ解消に有効です。また、動かせば代謝も活発になります。血液もスムーズに流れるので血色が良くなり、肌のトーンも上がって若々しく見えます」
頬をまんべんなく動かしてハリを出すエクササイズが、コアフェイストレーニングの「ほほサークル」です。
コアフェイストレーニング「ほほサークル」のやり方
【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす（このとき肩が上がらないように注意）。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。
【2】頬骨の一番高い位置に両手で人さし指を置いたまま、口を「う」の形にしてすぼめ、「ほ」の形でほうれい線をしっかり伸ばす。
【3】最後に、口を「はーっ」の形にして頬を上げる。【2】～【3】を10秒間繰り返す。
気になる人は、【2】～【3】を3～5回繰り返す。
「ポイントは口の動き。『う」』、『ほ』、『はーっ』と口を動かすと、一連の動きに連動して指が円を描くように動かされますす。まず、『う』で始点を決め、『ほ』でほうれい線を伸ばすと指は下がります。そして、『はーっ』で指は外側に弧を描くように動かされます。円がしっかり描けていれば頬の動きはパーフェクトです」
頬の位置が高くなれば小顔効果も!?
頬を上下左右に動かして頬の筋肉に“喝”を入れます。
「慣れるまでは、『う」』、『お』、『はーっ』の一音ずつを区切って頬をしっかり動かし、慣れてきたらスムーズに動かす。力んで眉間や鼻にしわがはいらないように注意を。また、頬を押し上げる口角挙筋（こうかくきょきん）の衰えも、頬をたるませる原因の1つです。
『ほほサークル』は口角挙筋も鍛えられるので、口角が下がっている人はこまめに行いましょう。また、左右片側の口角が下がっている人は、下がっている側のエクササイズを多めに。1週間続けるだけで頬のハリは変わりますよ。ハリが出ればゴルゴラインも薄くなるので気にならなくなります。
続ければハリのある状態がキープされますから、いくつになっても若々しくいられます。さらに、頬の位置が高くなるので小顔効果も期待できます」
マスクを着けていれば、外出時でも気にせずエクササイズできます。回数を増やして気になるしわをさっさと退治しましょう。
◆教えてくれたのは：表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳の時にインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ！』（小学館） 、近著に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』（KADOKAWA）がある。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか？』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文／佐々木めぐみ
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