【－10歳顔を目指す10秒顔筋トレ】「ウートレパンチ」で美しいデコルテを作る！

素肌を見せるファッションが多い時期。二の腕や脚のシェイプに気合いを入れるのと同じくらい意識してほしいパーツがデコルテです。

しわやたるみのないデコルテが手にはいる最新メソッド「コアフェイストレーニング」を、表情筋研究家の間々田佳子さんが教えてくれました。シリーズ18回目は「美しいデコルテを作る」です。

首の横じわの原因は「ムダ肉」ではなく「むくみ」

「美しいデコルテを台無しにするのが首の横じわです。首の横じわは、太っているからできると思い込んでいる人が多いのですが、首周りのむくみから生じる場合も少なくありません。その証拠に、痩せていてもクッキリ横じわが目立つ人もいます。

むくみの原因となるのが姿勢の悪さです。中でも多いのが猫背。猫背は、首筋が緩み頭の重さで首が丸まった状態ですから、これではデコルテ周りの筋肉は動かしづらく、血液や老廃物が停滞してむくんでしまいます。首の横じわが気になる人は、バレリーナのように首がスッと伸びた姿勢を意識してみましょう。

一方、幼い頃からはいっている人もいます。実は、私もその1人。私の場合は、首や肩につい余計な力がはいり、いつも首が縮こまっていました。肉づきもよかったので、まるでボンレスハムのようでしたよ（笑い）」（間々田さん・以下同）

首は縮めず伸ばす

筋肉を動かさないと溝が深くなってしまうのは、ほうれい線と同じです。

「レッスンでも、首筋を意識してスッと伸ばしただけで、みなさん首が長く見えます。普段、いかに首を縮めているかということ。首は顔と体をつなぐ大事な要です。首を鍛えれば、当然姿勢も良くなり、体全体の代謝も上がるというのが私の持論。特に、女性は首が細いので頭を支える力も弱いので、鍛えなければ横じわは増えて溝は深くなる一方です」

首を鍛えてデコルテ周りの代謝を活性化させるエクササイズがコアフェイストレーニングの「ウートレパンチ」です。

コアフェイストレーニング「ウートレパンチ」のやり方

【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす（このとき肩が上がらないように注意）。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。

【2】軽くあごを引き、口を「ウ」の形にして前に突き出し、両手でこぶしを作る。

【3】肩の高さで交互にパンチする。10秒間繰り返す。座骨を固定させた状態なら上半身は左右に振ってもOK。

気になる人は【3】を3～5回繰り返す。

「ポイントは、パンチを前に出したときに手と一緒に首が前に出ないこと。首が動いてしまうと首筋を鍛えられません。首はしっかり伸ばした状態で固定し、前に出したこぶしと首で引き合うイメージで行ってください」

首を鍛えながら全身スッキリ

正しく行えば、首周りの血流が良くなり、じんわり温かくなってきます。代謝が上がっている証拠です。

「猫背の人は、姿勢を正すときに、ついつい無駄な力を入れて体を固めてしまいますが、下腹に力を入れ、ふわっと首を軽く伸ばすイメージで行うと、動きもよくなりますよ。また、パンチの強度を上げ、ひじを伸ばす直前に止める（ひじを伸ばし切らない）意識で行えば、二の腕もスッキリしてきます。

さらに、下腹部に力を入れ、おへそを内側に引き込んで行うと腹斜筋にも有効なので、下腹ぽっこりの解消にも。シュッ、シュッと強く細く息を吐きながらパンチすると、より腹圧がかかり効果アップ！　続ければ、肩こりや首こりも徐々に改善しますよ」

デコルテはもちろん、二の腕、下腹にも効果が期待できる、“やらなきゃソン！”する一石三鳥のエクササイズです。

◆教えてくれたのは：表情筋研究家・間々田佳子さん

コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳の時にインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は『日めくり　まいにち、顔ヨガ！』（小学館）、近著に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』（KADOKAWA）がある。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか？』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/　