暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、無印良品を愛するムジラーとして活動する整理収納アドバイザーの小林尚子さんが、無印良品の引き出しケースについて解説してくれました。
見えやすいけど見えすぎないのがポイント
今回紹介する『ポリプロピレンケース・引出式』は、外から見えやすいけど、見えすぎない、半透明のポリプロピレン素材の引き出しケース。外から中身を見分けやすいのが魅力です。小林さんおすすめは、外寸約幅26cm×奥行37cm×高さ12cmの「浅型(V)」で、小物の整理に便利なサイズになっています。
こちらは以前からある商品ですが、最近のものは引き出しの向きを前後入れ替えても積み重ねられる構造に仕様が見直されています。
「1個ずつ購入でき、スペースに合わせて積み重ねが可能です。別売りの『仕切板』、『ケース用キャスター』は、絶対に“買い”です。仕切板を組み合わせれば服のごちゃつきを解消できます。底部にキャスターを取り付けると移動もラクラク。
押し入れなどに引き出しを入れておくと、引き出しの奥のものを取り出しにくいですが、キャスターが付いていることで、ケースごと押し入れから出すことも簡単なので、ケースの中の奥も有効活用できます」(小林さん・以下同)
仕切板とキャスターはマスト! 整理整頓が“常習化”
小林さんが、キャスターと仕切板の具体的な活用方法を教えてくれました。まずは、仕切板について。
「わが家は4人家族なので、浅型の引出し1人1ケース、計4つ使用して、衣替え関係なしの通年使用するものを収納。各引き出しを仕切板で区切り、トップス、靴下など“毎日身に着けるもの”をまとめてあります。そうすることで朝の身支度も、自分の引き出しを開けるだけで、さっと準備が整います」
別売りのキャスターをつけると衣替えがスムーズ!
『ケース用キャスター』は、ポリプロピレンケース類の底にある取り付け穴に押しこむだけで簡単に取り付けられます。
「キャスターを付けることで引き出しが移動しやすく、引き出しの後ろに置いてあるものも取り出しやすいです。浅型ではなく深くたっぷりニットなどの衣類も収納できる引き出しケースもあるので、組み合わせて、例えば春夏物と秋冬物の引き出しを作り、衣替え時期になったらその季節の引き出しケースを手前に、季節外の引き出しケースを奥に移動するだけで衣替えが完了します。
キャスターを付けると引き出しケースごと出し入れしやすいので、引き出しの奥にしまったものも確認しやすく、タンスの肥やし化を防げるのも利点です」
クローゼットのサイズに合わせて重ね方が自在!
無印良品では衣類の収納に適した大型ケースは、「衣装ケース」「クローゼットケース」「収納ケース・横ワイド」「収納ケース」の4シリーズあります。クローゼットや押し入れのサイズに合わせて幅、奥行、高さを自由に組み合わせできるのが人気の理由。ムジラーがこぞって愛用しているアイテムです。
「引っ越しなどでクローゼットのサイズが変わっても積み重ね方を変えることでどこにでもピッタリはまるので、パズルみたいで楽しいです。家が変わったり、収納場所が変わっても、収納ケースを買い替える必要がなく、買い足しもしやすいのも便利です」
→『ポリプロピレンケース・引出式・浅型(V)』について詳しくはコチラ(公式HP)
◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・小林尚子さん
テレビ出演後、最強ムジラーと評判に。ナチュラルと北欧テイストをこよなく愛す。雑誌、新聞、テレビ出演のほか、整理収納講座、お片づけの出張サービス、商品開発などで活躍中。ハウスキーピング協会の整理収納フェスティバル2013『わたしン家自慢』コンテスト最優秀賞1位獲得。著書に『とことん使える!無印良品』(講談社)がある。https://littlekoko.exblog.jp