紫外線対策や熱中症対策のためでもある夏の帽子と違って、秋の帽子はよりおしゃれへの気遣いが感じられる特別感のあるアイテム。皇后雅子さまも度々帽子ファッションを披露されています。今回は、雅子さまの秋の帽子ファッションにスポットを当ててみます。
大人女性こそ似合うおしゃれハットでこなれ感をGET
秋冬は寒さ対策にも貢献する帽子ですが、ニット帽はカジュアルすぎだし、バケットハットもストリート要素が強く、大人女性にとって秋冬の帽子選びは難度高めのイメージ。一方で、雅子さまがよくお召しになるようなクラシカルなハットは、大人女性こそ違和感なく合わせられる帽子です。
鮮やかロイヤルブルー×白のコントラストが端正な佇まい
2018年11月の全国育樹祭でお召しになったのは、胸元のカットが印象的なロイヤルブルーのスーツ。同じロイヤルブルーのリボンが印象的な白の帽子も目を引きました。
帽子のリボンは太く、存在感があり、スーツの胸元のユニークなカッティングと相まって、目線を高く操作。スタイルアップまで叶うお見事なコーディネートです。
帽子やブローチ、イヤリングと、存在感のあるアイテムを顔周りに集中させることで、第一印象で華やかさが伝わります。
2019年9月、茨城で開催された「国民体育大会」に出席された際には、ロイヤルブルーのスーツに、同じロイヤルブルーの太めのリボンがついた白い帽子をお召しに。
2018年11月のものとは少しデザイン違いですが、同じ「ロイヤルブルー×白」のバイカラーを点在させるコーディネートをお見せになっていました。
折り上がりデザインで後ろ姿までスタイリッシュ
皇后になられてから、淡色の装いが多めの雅子さま。2019年11月、皇室の祖とされる天照大神を祀る伊勢神宮への旅は、へちまカラーの全身オフホワイトのアンサンブルでスタートされていました。曲線がスタイリッシュなジャケットの襟や裾と同じく、帽子も後ろが折りあがっているデザインで洗練された雰囲気。
雅子さまのように、立体感の出る着こなしをすることで淡色コーデにありがちなのっぺり感を解消。後ろに折れ上がったデザインのハットは、ほどよくクールな印象を与え、全体をよりスタイリッシュに見せてくれます。
つば広ハットに柄リボンでセンス高めをアピール
1997年11月の地方ご公務でお召しになったのは、ワインカラーのツーピース。犬柄がブラウスと襟、カフス、さらには帽子のリボンにまで使われていました。
色のインパクトが強いボルドーカラーですが、遊び心のある犬柄を挟むことでワンクッションやわらかい印象に。帽子のリボンも洋服の柄とリンクさせることで、全身のまとまり感が増します。また、帽子のつばが広いほど小顔効果も期待できます。
ミニマムなフォルムの中にブレードの飾りがキラリ
2019年11月京都・奈良へのご訪問の際、雅子さまは、オフホワイトのスーツに、そろいの白の帽子、足元もヌーディカラーに統一したワントーンコーデをご披露。
雅子さまの装いのアクセントの特徴のひとつにブレード(細いひも)の多用がありますが、このときもブレード飾りのスーツをお召しになり、帽子にもそのブレード飾りが。ワントーンコーデのアクセントになっていました。
また、膨張色でもある白のワントーンコーデも、帽子をプラスすることで、高さが増してスタイルアップが叶います。