キウイフルーツは1年を通して手に入りやすいので、よく食べるという人も多いのではないでしょうか。野菜ソムリエプロの福島玲子さんによると、キウイを甘く柔らかく追熟させる保存のコツがあるのだそうです。また、ヨーグルトと食べるときの注意点など、知っておくと便利な豆知識も教えてくれました。
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キウイをおいしく食べる保存方法は?
キウイの酸っぱさが苦手な人は、追熟して甘くなってから食べたいですよね。そこで、追熟を早めるコツや、逆に追熟を防ぎたいときの方法をお話します。
追熟させたいときは、刺激を入れると◎
キウイは追熟するフルーツなので、買ったときにまだ少しかたいかなと感じたときには、室温20℃程度の冷暗所に置いておくと、時間が経つにつれて甘く柔らかくなりますよ。
また、爪楊枝などで少し傷を入れて刺激を与えると、追熟がさらに早まることがあります。早めに甘いキウイを食べたいときは、おすすめの方法です。
追熟をさせず長く持たせるコツは?
キウイを購入したときにすでに柔らかくなっていて、追熟を防ぎたいときは、冷蔵庫に入れておけばOKです。
長く持たせたいときは、個別に新聞紙で包んでからビニール袋に入れて野菜室に入れましょう。熟したキウイを一緒にまとめて包むと、エチレンガスを放出して追熟が早まってしまうので、面倒でも1つ1つ分けましょう。
そのまま食べるときや料理に使うときのポイント
キウイをよりおいしく食べるためのポイントをお話します。ヨーグルトに入れて食べるときの意外な豆知識も、知っておいて損はないですよ。
キウイをカットするときのコツは?
キウイは、中心が甘いとか、へたのほうが甘いとかいうような、明確に甘い部分がないフルーツなんです。しいていえば軸の逆側の部分から中央が甘いと言われているので、縦にカットすると、全体的に均等な味で楽しめるかと思います。
お肉料理とキウイは相性抜群
キウイには、ゼラチンや食肉たんぱく質などを分解するアクチニジンというたんぱく質分解酵素が豊富に含まれているので、角煮などかたまりのブロック肉を調理するときに、つぶして一緒に入れると、お肉がやわらかく仕上がりますよ。キウイを買いすぎてしまったときの消費にも役立ちますね。
ヨーグルトに入れるときは、食べる直前に!
ヨーグルトにキウイを入れて食べる人も多いと思いますが、ヨーグルトに入れて時間が経つと、たんぱく質が分解されて苦味が出てしまいます。食べる直前に入れるのがベストです。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持つ。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導など、多岐にわたって活動している。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ