家計を管理し、上手に節約するために欠かせない家計簿ですが、実際につけるとなると面倒なもの。そこで時短節約家のくぅちゃんさんに、6年間で1000万円貯めるために行った、簡単なのに効果絶大な家計簿のコツを教えてもらいました。
日付と店名、値段のみ記入する家計簿で家計を管理
以前は節約とは無縁の浪費家で、お金の知識もゼロだったという、くぅちゃんさんですが、節約に目覚めて最初に始めたのが家計簿です。
「最初は家計簿をつけるというより、支出を把握するために始めました。当時の私は、何にいくら使っているのか全く把握してなかったので(笑い)。まずは1か月にいくらかかっているのかを知るために市販の家計簿でつけ始めたのですが、私には不要な記入欄が多く使いにくかったので、ノートを使ってオリジナル家計簿を作るようになりました」
家計簿と聞くと、「細かい!」「面倒!」と言って挫折してしまいがちですが、くぅちゃんさん流の家計簿は1回2分で書けるという手軽さです。
「家計簿は続けることが大事。全ての商品の値段を書き出すのはとても面倒なので、記入するのは買ってきた日付と店名、値段のみ。レシート1枚につき1行で済みますから、レシートが3枚あっても2分くらいで終わります。ドラッグストアで食品と日用品を買った場合でも、細かく分けることはしていません」
アプリより紙が見直しやすく便利
最近はアプリの家計簿をもありますが、紙とどちらがよいのでしょうか?
「アプリのほうが管理しやすい人はアプリでもいいと思いますよ。私はスマホのメモ機能を使ってやってみたことがあるのですが、書くのが好きなので紙のノートに戻りました。それに紙なら余白にいろいろと書き込めるし、自分が使いやすいようにカスタマイズしやすいので好きです。過去のものを見直すのも手軽にできるので、私は紙派です」
家計簿を始めて買い物回数が減り、無駄な買い物が減った
いかにラクして効率よく支出を減らしていくか、そんな時短節約がモットーのくうちゃんさんは、家計簿をつける手間を省くために、買い物はまとめて行くようになったそう。
「家計簿を書く回数が減れば負担にならず続けやすくなるので、日用品と100円ショップは基本的に月に1回のまとめ買いです。100円ショップもちょこちょこ行くと余計なものも買ってしまうので、無駄な買い物が減るというメリットも。食品は1週間ごとにまとめ買いをするので、月に10日くらいはお金を使わない日があります。
そうすると、家計簿は3日に1回くらいの頻度で済むんです。時々見返せば『食費を使いすぎているから、後半は少し抑えよう』『日用品やレジャー代を使ってないから食費に回せる』などと調整もしやすくなりますよ」
「予定外の出費」が「予定できる出費」に変わる
家計簿で1か月の収支を把握し、うまくやりくりができるようになると節約も順調にいきそうですが、気をつけたいのが帰省や家族の誕生日といった予定外の出費です。
「私も最初は『予定外の出費』があると挫折しそうになりましたが、家計簿を続けているとそれを『予定できる出費』にできるんです。例えば、帰省したり、家族の誕生日があったりして、『今月は予定してなかったのにこんなに出費してしまった』とへこんでしまっても、それは来年の自分へのメッセージ。
帰省時期や家族の誕生日は毎年変わらないので、来年は前もって予算を用意できます。結構大きな額なら前もって積み立てておくとか作戦を立てられますよ」
形式にこだわらず、家計簿も自分が続けやすいようにアレンジしてOK。くぅちゃんさんの家計簿を参考にぜひチャレンジしてみてください。
◆教えてくれたのは:時短節約家・くぅちゃんさん
会社員の夫、2人の息子の4人家族。看護師専門学校を卒業後、看護師に。結婚、出産で2回の転職を経て18年間、看護師を務める。共働きにも関わらずお金がたまらず、子供の教育費など将来に不安を感じ始め、節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に多数登場。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)がある。Instagram(@megum.
撮影/黒石あみ 取材・文/青山貴子
●1000万円貯めた主婦が伝授する「節約&時短」調理術 4人家族で食費4万円以内に