暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、“5ツ星お米マイスター”として活躍する澁谷梨絵さんが、米の品質維持に便利と選んだ保存容器について教えてくれました。
米は生鮮食品、冷蔵庫で保存を!
毎日食べるごはんをおいしく食べるには、炊き方はもちろん、保存方法も重要なポイント。お米の味を左右する、保存について澁谷さんに教えてもらいました。
「米はにおいを吸収しやすい性質があるので、洗剤や灯油などにおいが強いもののそばに置くのは避けましょう。また、米を温度・湿度が高い場所に保管すると、変色やカビが生える可能性も。米は気温が20度以上になると虫が発生しやすく、長い間空気に触れたり、直射日光、高温の場所に置いていると、乾燥して酸化します。なので、実はお米は冷蔵庫での保存が適しています」(澁谷さん・以下同)
冷蔵庫にはいって、出し入れしやすい容器が便利
直射日光を避けられ、15度以下の環境という条件はお米にとって好都合。冷蔵庫はお米をおいしく長持ちさせるためにうってつけの場所だと澁谷さんは言います。無印良品の保存容器はドアポケットにはいるスリムタイプで、しかも縦にも横にも置ける仕様になっています。
「米を冷蔵庫で保存すると常温で保存したときと比べて何倍もおいしさが長持ちします。この無印の保存容器は、冷蔵庫にスッとはいる縦型。夏場の暑い時期も、冬場の暖房をつけている時期も冷蔵庫で保存できるのはポイントが高いです」
計量カップ付きで軽量がスムーズ
保存だけじゃなく、米を炊く際の計量にもこの容器は便利だと言います。
「以前は米びつを使っていましたが、場所を取ってしまうことと、米ぬかのかす残りが気になってしまっていました。この保存容器は口に計量カップも付いているので、簡単にお米を軽量することができます。スムーズに米が軽量でき、炊飯の一連の作業がラクになります」
米が入れやすく、飛び出ないからストレスフリー
お米を袋から保存容器に移す作業もなかなか神経を使います。入れづらいとお米がこぼれ、ちょっとしたストレスに。米を計量する際も、ふたが外れて一気に米が飛び出すとこれもまたストレスになります。
「この保存容器は、スロープのついた広口なので、お米がとても入れやすくなっています。また、ふたが外れて米が飛び出さないように、上の白い部分と下の透明の部分は外せないようになっていて、プチストレスを未然に防いでくれます」
ブレンド米にするのにも好都合
この白い部分と透明の部分が外れないようになっている点は、ブレンド米にするときにもメリットになっているそうです。
「例えば白米を適量入れてから、玄米や黒米などを継ぎ足してシャカシャカと容器を振るだけで、簡単に全体が混ざってブレンド米が完成します」
価格は990円(税込)とリーズナブルな点もうれしい。
→『冷蔵庫用米保存容器』(無印良品)について詳しくはコチラ(公式HP)
◆教えてくれたのは:5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵さん
日本で唯一、5ツ星お米マイスターなど6つの穀物のプロフェッショナル資格を持つ“女性米屋”。株式会社シブヤ代表。SEとして勤務のあと、父の病をきっかけに家業である「米屋」を継ぎ、現職に。保育園や幼稚園の給食に米・雑穀のレシピや商品を提案中。女性の目線で日本人古来の米が持つヌカや麹の発酵技術を使った弁当や総菜を販売。著書に『世界でいちばんおいしい お米とごはんの本』(ワニブックス)、『同時メシ』(宝島社)、近著に『炊飯器で一発定食』(学研プラス)がある。https://s-d-m.jp/talents/shibuya-rie/