
コンセプトルームは、近場でも非日常の世界感が味わえて、リフレッシュにぴったり。キャラクターがテーマだと子ども向けと思われるかもしれませんが、大人こそ満足できるコンセプトルームも実はたくさんあります。今回は関西でおすすめのコンセプトルームを、旅行ジャーナリストの村田和子さんが紹介します。
一歩入った瞬間から、その世界観に浸れるコンセプトルーム。関西在住のかたは近場でのリフレッシュとして、遠方のかたはコロナの状況が落ち着いたら楽しむ計画をしてみるのもよし。幼いときから慣れ親しんだハローキティやスヌーピー、はたまた海のいきものに癒される……きっとお好みのものが見つかるはず。
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永遠のアイドル!ハローキティと森に癒される…ホテルヴィスキオ尼崎「ハローキティ ルーム」
新幹線を新大阪駅で下車し、JR東海道線で11分。大阪はもちろん、神戸や宝塚へもアクセス至便なJR尼崎駅に直結のホテルヴィスキオ尼崎は、宝塚ファンやビジネス利用が多いホテル。館内はシックで落ち着いた雰囲気なのですが、実は2室だけ、知る人ぞ知るハローキティ ルームがあるのです。


ホテル名にもなっている「ヴィスキオ」とは、イタリア語で「宿り木」の意。森の中にあるキティちゃんのお家に遊びに来た想定の客室は、街中だというのを忘れてしまいそうな癒しの空間です。

実はここに描かれているキティちゃんは、すべてホテルヴィスキオ尼崎のオリジナル。通常よりも頬がぷっくりとしていて可愛らしく、個人的にはとっても好み。フォトジェニックな客室は、写真を撮る手が止まりません。
友人や親子で滞在もいいですが、おひとり様での利用もおすすめです。キティちゃんが誕生したのは1974年で、私も小学生の時から慣れ親しんだキャラクター。幼少のころを思い出しつつ、その世界観に浸って楽しめます。

私はケーキをテイクアウトしましたが、ホテル2階「カフェ&レストラン ウエストリバー」ではテイクアウトの朝食も販売。ピクニック気分で楽しむのもいいのでは?





「熱烈なキティちゃんファン」「とにかく、かわいいものが好き」というかたには、ピンクがベースの「おさんぽin Kansaiルーム」はいかが? 関西の観光地をモチーフに、さまざまなスタイルのキティちゃんが出迎えてくれます。

「ハローキティ 新幹線」も併せて楽しむのもいい
「おさんぽin Kansaiルーム」の壁紙にもある「ハローキティ 新幹線」は、実際に新大阪駅と博多駅間を「こだま」として一日一往復しています。特に追加料金はかからず通常の新幹線と同様に利用OK。

実は「ハローキティ 新幹線」は自由席の方が、ワクワク度が高いデザインでおすすめ。時間をあわせればいつでも乗車できるので、意外と手軽に利用ができます。

なお東京発で目的地が大阪なら、新大阪駅で「ハローキティ 新幹線」に乗り換え、姫路駅まで乗車するのもおすすめ。東京から往復乗車券を購入すると往復割引が適用され、180円の差額で姫路駅までの往復乗車券が購入できます。特急券を姫路駅まで延長しても新大阪駅との差額は500円ほど(※駅構内から出ずに新幹線を乗り換える場合)。姫路駅で下車して観光、帰りはJR在来線で尼崎駅まで戻り (所要1時間)ハローキティ ルームに滞在…そんなキティちゃん満喫プランもおすすめです。
■ホテルヴィスキオ尼崎 https://www.hotelvischio-amagasaki.jp/
■ハローキティ 新幹線 https://www.jr-hellokittyshinkansen.jp/
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大人がワクワクするアーバンリゾート…リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ピーナッツ・ジャズ・ルーム」
ジャズを組み合わせたシックで大人向けのコラボ―レーションルームがあるのをご存じですか? 「リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以降リーベルホテル)」は、2019年に開業したユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテル。JRゆめ咲線「ユニバーサルシティ駅」の一つ先、「桜島駅」を下車すると目の前にあり、大阪ベイエリアを臨むアーバンリゾートが満喫できます。

4種類あるコラボレーションルームのうち、今回紹介するのは、「ピーナッツ・ジャズ・ルーム」。

客室は49平米とゆったりしており、カードキーはスヌーピーがデザインされたオリジナル。日付と名前の刻印も入り持ち帰ることができるとのことで、記念日滞在にもおすすめ。

室内には、スヌーピーや音楽のモチーフが描かれ、なんと絨毯や天井にも! 大人仕様のシックな内装に溶け込み、上質な空間にテンションが上がります。


特に部屋の中央……ベッドルームとの境にはある、スヌーピーたちのステンドグラスはモノトーンですが存在感が抜群! 落ち着いた中にも華やかさを演出します。

リビングスペースには、革のアンティーク調のソファが。ジャズを聴きながら読書をしたり、お茶をしたり。スツールもあり、バーのように夫婦でグラスを傾けるのもよさそう。


ちなみに洗面やお風呂も(トイレまで!)、スヌーピーのデザインがあしらわれる徹底ぶり。

ホテルは大阪湾を一望するロケーションにあり、開放的なテラスや、地下1000mから湧き出る温泉など施設も充実しています。



1階にあるCafe&Bar LIBERは、ニューヨークテイストのお洒落な空間で、コース料理がいただける大人滞在にぴったりのレストラン。ホテルの運営会社は歴史ある食品メーカー。現在は、鳥取の食材尽くしのフェアを開催し、こだわりの珍しい食材との出会いも楽しめます(3月21日まで)


素材を生かしたフレンチスタイルの料理は、ワインなどお酒との相性もばっちり。今回は食材と同じ鳥取県産の梨ワインをセレクト。コースは量も丁度よく、デザートまでおいしくいただけます。

リーベルホテルの名は、LIBERTY(自由)からきているといい、自由に文化や価値感が交流するニューヨークがテーマ。大阪市内から30分たらずで到着するアーバンリゾートは、思い立った時に親しい人とおこもり滞在をするのにも最適です。

コロナでなかなか自由にならないからこそ、非日常で心身のリフレッシュをしてみては?
■リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン https://hotel-liber.jp/
(C)2022 Peanuts Worldwide LLC
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海の生き物がいっぱい!…クロスホテル京都「見上げる! MANTEN くらげルーム」
河原町三条に位置する「クロスホテル京都」は、高瀬川が横を流れ、坂本龍馬ゆかりの酢屋が目の前という歴史を感じる立地。ここにあるのは、意外にも「海の生き物」をテーマにしたコンセプトルーム。

「見上げる! MANTEN くらげルーム」は、京都の海に多数生息するミズクラゲをリアルに再現。11種類のミズクラゲが、部屋の天井や壁一面に貼付され漂う様子は、海の中にいるかのような気分になります。しかも、これがバスルームやトイレにまであるという徹底ぶり!


実は「見上げる!MANTEN くらげルーム」はコンセプトルームの第2弾。第1弾は、オオサンショウウオをテーマにした「OH! san View Room(オオサンビュールーム)」。好みが分かれそうですが、実は販売開始以来、根強い人気のあるコンセプトルームです。


どちらのコンセプトルームの宿泊プランも、京都水族館の入場券がセットになっています。ホンモノを見て癒され、夜はコンセプトルームで一緒に眠りにつく。そんな京都旅はいかが?

■クロスホテル京都 https://www.crosshotel.com/kyoto/
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)。
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