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国生さゆり『バレンタイン・キッス』一強問題 昭和の王道ソングが36年愛されるワケ

嗚呼、いろんなトキメキを思い出す『バレンタイン・キッス』。このキュートな楽曲を、国生さゆりがものすごく覚えやすい振り付けで歌うという、隙のない戦略。国生さゆりは正直歌が上手いとは言えないが、声が破壊的に可愛い。そして強気な眼差しとポニーテールも素晴らしい。

すべてが青春。昭和のバレンタインヒット曲は少ないが、その寂しさをこの一曲で埋めてくれる、そのくらいのパワーがある。

国生さゆり
はにかむ笑顔が初々しい(Ph/SHOGAKUKAN)
写真6枚

久々にキーワード検索をかけたら…

名曲はカバーされるもの。ということで、amazonで『バレンタイン・キッス』で検索をかけてみた。

するとなんということでしょう……。国生さゆりや渡り廊下走り隊7を押さえトップに並んでいたのは、アニメ「テニスの王子様」の越前リョーマ氏だった。

私が数十年間『バレンタイン・キッス』を街やラジオで聴き流し済ませていた隙に、世の中では何が起こっていたのだろう。

調べてみたら、アニメ『テニスの王子様』では18年も前から『バレンタイン・キッス』をカバーしていたというではないか。そして今年はアニメ20周年。おめでとうございます! そんなアニバーサリーイヤーに情報を知ることが出来たのは、ある意味運命。越前リョーマの歌声、聴こう。

名曲、そしてバレンタインは新しい出会いと好奇心をくれる。シャラララ……。

国生さゆり
『バレンタイン・キッス』は今では多くのアーティストがカバー(Ph/SHOGAKUKAN)
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◆ライター・田中稲さん

田中稲
ライター・田中稲さん
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1969年生まれ。昭和歌謡・ドラマ、アイドル、世代研究を中心に執筆している。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)、『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)がある。大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し、『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。他、ネットメディアへの寄稿多数。現在、CREA WEBで「勝手に再ブーム」を連載中。

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