お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんいわく、新年度から生活が変わる人も多いことから年度末は出費の見直しをするには最適なタイミングだそうです。そこで、どのような見直しができるのか、教えてもらいました。
【目次】
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通信費の見直しは大幅な節約につなげるチャンス
見直すべきは固定費。その中でもスマホの通信費は、サブブランドにしたり格安SIMを使ったりするなど、見直し方法もさまざま。契約したプランのまま放置している人は、大幅に出費を抑えられる可能性があります。
格安プランに切り替えて通信費を節約
おすすめは楽天モバイルの「1回線目、1GBまでは月額料金0円、事務契約手数料0円」など“ZERO宣言”プラン。1か月に1GBという通信量はWi-Fi環境のある家やオフィス、カフェなどを利用すれば十分な通信量ですので、かなりお得なプランと言っていいでしょう。
3Gサービスの終了を機に格安SIMへの乗り換えもおすすめ
またサブブランドもおすすめです。各社の3Gサービスの終了もアナウンスされていますので、いわゆる“ガラケー”を使っていたかたは、このタイミングでdocomoの「ahamo」やauの「povo」、 Softbankの「LINEMO」などの大手キャリアのサブブランドに移行するのもおすすめです。
より安く使いたいときは、「格安SIM」が選択肢に入るでしょう。「OCNモバイルONE」、「IIJmio(アイアイジェイミオ)」、「mineo(マイネオ)」などが人気の事業者です。設備投資費用や、店舗、人件費などのコストを抑えることで、回線を安く提供しています。
サブブランドや格安SIMは、基本的に窓口対応をしていないため、手続きやトラブル時の対応は自分で調べてする必要があるため、トラブル時に窓口に駆け込んでいる人は、慎重に検討しながら見直しをするとよいでしょう。
また、機種変更をするときは、お子さんやご家族と同じ機種にしておくと、使い方が分からないときに教えてもらえるので安心です。自分の親にスマホを持ってもらう際にも、自分と同じ機種にすれば使い方を教えやすくなりますよ。
本当に必要な保険に入っているか見直しを
次に見直ししてもらいたいのが保険です。若いときに入ったままになっている保険は、今の自分に合っていない可能性があります。
更新型の保険は特に見直しが必要
例えば30年前に加入したままの保険。気がつけば月額がすごく高くなっていたりしませんか? 10年ごとなどの一定期間で保険期間が満了し、原則同じ保障内容を継続させる更新型の保険は、更新時点の年齢や保険料率で保険料が決まるため、特に見直しが必要です。
保険料が高くなるばかりではなく、昔の保障内容のため、現状必要とされる保障内容と異なる場合があり、払い損になってしまう可能性があるからです。
医療制度など現状に合った内容か確認を
若い時に加入すると保険料が安くてお得、などという触れ込みで、以前加入していた保険も、その当時とは医療制度が変わっていたり、「入院7日目から入院日額1万円」といった今ではあまり条件がよくない保障になっているものもあるでしょう。先進医療の特約も加入時の条件によってその定義もさまざま。加入したらそれで安心ではなく、現状と照らし合わせて見直すとよいでしょう。
他にも、住宅購入をして団体信用生命保険に加入したり、お子さんが自立したなどのタイミングで、死亡保険の保険料を見直して減額や解約するという判断もできるでしょう。
ただし、保険の見直しを素人判断でやると、必要な保障も手放ししてしまう可能性もあるので、保険の見直しをしてくれる窓口などを訪れるなど、第三者的立場のプロの意見も参考にして上手に見直しをしてみてください。