【3】すぐにしまえない服は「一時置き場」に仮置きする
外出先で着ていたシャツやワンピースなどの衣類を、脱いですぐクローゼットの中に入れるのはためらわれますよね。汗やニオイが付着していたり蒸れたりしている服をクローゼットの中に入れると他の衣類にも移ってしまいそう。かといって、まだ洗濯やクリーニングに出すには早い…。
そんな「行き場のない服」が、ソファや椅子の上にちょい置きされて山積みになっていくのです。
「こうした服は、しまいたくない服専用の一時置き場を用意しましょう。例えば、カゴや小さめのハンガーラック、ポール、壁掛け用のフックなどが適しています」
そのほか、ネット通販で購入できるドアの上部に引っ掛けられるドアハンガーもおすすめ。例えばL字型のドアハンガーあれば、L字の横の部分にハンガーを数本かけられます。玄関先に引っ掛けておけばアウターや帽子などを、着替える場所であれば脱いだシャツやこれから着る部屋着をかけておくことで、床やソファなどに“服の山”ができなくなるはずです。
「こうした一時置き場を作っておき、服の湿気が抜けるなどして『しまうことへの抵抗』がなくなった段階で、クローゼットに戻す。そうすることで、服が部屋中に散乱する――といった事態は防げます」
seaさんは、片づけやすい仕組みを考える際に、自分が一番疲れているとき、面倒で何もしたくないときの気分を想像してほしいと強調します。いついかなるときでも負担なくモノを戻せる仕組みを作っておくことこそ、散らからない家への第一歩なのです。早速今日から始めてみませんか?
◆今回参考にした本
『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)
6000軒を片づけた「予約の取れない家政婦」が教える、究極の片づけ術。家じゅうにひそむ「めんどくさい」を取り除き、片づけの手間をなくす方法を紹介しています。いままで何度もリバウンドしていた人、ズボラな人にこそ向いている、一生、家事がラクになる本。
◆教えてくれたのは:家族の片づけコンサルタント・seaさん
個人宅の片づけや掃除を行うこと20年超。今までに片づけた家は6000軒以上。家事代行マッチングサービス「タスカジ」では、その実力のあまり「予約の取れない家政婦」の別名も。現在はメディア出演や執筆、片づけ講座の企画・開発など幅広く活動する。著書に『タスカジseaさんの「リセット5分」の収納術』(主婦と生活社)、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)など。https://taskaji.jp/user/profile/2551