健康・医療

「チョコレート=太る」ではなかった?医師が語る痩せたい人こそ高カカオチョコレートを食べるべき理由

腸内の善玉菌を増やすカカオプロテイン

食物繊維のほかにもう1つ、腸内環境を整える優秀な成分がカカオプロテインです。難消化性たんぱく質であるカカオプロテインは、食物繊維同様にその多くが大腸まで届き、善玉菌のえさとなって善玉菌を増やします。

短鎖脂肪酸を大量に作る善玉菌が増える

さらに、カカオプロテインを摂取すると短鎖脂肪酸を大量に作り出す働きがある「フィーカリバクテリウム」という善玉菌が増えることもわかっています。これは、長寿の人の腸に多く存在することから「長寿菌」とも呼ばれています。

便秘解消で代謝アップも期待

ストレスや不規則な食事や生活、食物繊維の不足などによって便秘に悩む日本人は増え続けています。

カカオプロテインには、便のカサを増し、便量を増やすため、便秘を改善する作用もあります。便秘が解消されることで、健康的な体が目指せるのはもちろん、腸内の老廃物を排出することは新陳代謝アップにつながり、脂肪燃焼にも貢献します。

セロトニンの働きを助けるテオブロミン

さらに、高カカオチョコレートからは、限られた植物のみに含まれている「テオブロミン」という成分を摂ることができます。

テオブロミンは、集中力や記憶力を高めるなど脳を活性化させるほか、自律神経を調整して脳や体をリラックスさせます。加えて、糖分を摂ることで分泌されると紹介した幸せホルモンのセロトニンの働きを助ける作用もあるので、イライラや緊張を感じたときに食べると脳が落ち着く効果があります。

◆教えてくれたのは:医師・鈴木幹啓さん

医師の鈴木幹啓さん
医師の鈴木幹啓さん
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すずき・みきひろ。日本小児科学会認定小児科専門医。すずきこどもクリニック院長。株式会社やさしさ代表取締役。株式会社オンラインドクター.com代表取締役。2010年、自治医科大学卒業から9年で、現在のクリニックを開業。1日200人近く診察し、日本一忙しい小児科医と称される。診察に従事する傍ら「親・子・孫の三世代が集まれるような地域づくりをしたい」という思いから、2016年に、介護サービス付き高齢者住宅や子どもが遊べる公園、商業施設がそろった「海賊公園スクエア」をオープン。https://www.suzukikodomo.jp/

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