美容

自粛で素肌生活していた人ほど肌が老化?「コロナ老け」対策で朝、カーテンを開ける前にやるべきこと

紫外線を徹底ブロックする弱点

「コロナ老け」からのリカバリーには紫外線をブロックすることが大切ですが、ひとつ弱点があるといいます。

「私たちの体は、日光、すなわち紫外線を浴びることでビタミンDを生成しており、骨の主成分であるカルシウムの吸収は、ビタミンDの影響下にあります。ビタミンDが不足すると骨を形成するカルシウムが体に吸収されず、成長期の若者はしっかりとした骨が作られません。ご高齢のかたは、転倒・骨折の危険性が高まります。そのためにも、日光浴が必要なのです」

ビタミンDの生成に必要な日光浴は、夏場の場合、日焼け止めを塗っていない状態で1日15〜30分程度とされています。しかし、コロナ老けを回避するのに、素肌を紫外線にさらすのは避けたいところ。どうすればいいでしょうか。

干ししいたけでビタミンDの補充を(Ph/イメージマート)
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食事でビタミンD補給を

「おすすめは、食事でビタミンDとカルシウムを摂ることです。ビタミンDを豊富に含むきのこ類の中でも、干ししいたけは天日で干されることによってさらにビタミンDが増えている優れものです。多忙で食生活が不規則になりがちな人は、サプリメントで補ってもいいでしょう」

紫外線を上手に避けつつ、ビタミンDが含まれる食材をおいしくとることが、健康的な肌を取り戻す秘訣のようです。

◆教えてくれたのは:形成外科・皮膚科医・石井美夏さん

形成外科医・皮膚科医の石井美夏さん
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1959年生まれ。愛知県名古屋市出身。1984年、信州大学医学部卒業後、国立小児病院、昭和大学医学部形成外科教室およびその関連病院、亀田総合病院・形成外科、皮膚科などでキャリアを積み、2001年、東京・吉祥寺に「美夏クリニック」開院。形成外科・皮膚科・美容外科の3つのアプローチで「患者さんの個性に合った最適な治療法」を提案し、乳児から90代まで幅広い女性たちから信頼を得ている。https://www.mika-clinic.com/doctor/

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