料理・レシピ

プラムとすももに違いは?新鮮なものと食べごろの見分け方を野菜ソムリエプロが指南

皿にのったすもも
香り高い夏のフルーツ・すもも(Ph/photoAC)
写真6枚

桃と比べると酸味が強く、食感もしっかりしているすもも。売り場にただよう芳醇な香りに惹かれながらも、どんなフルーツなのかあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。旬の味覚としてチェックしておきたいすももについて、野菜ソムリエプロの福島玲子さんから教えてもらいました。

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おいしいすももの見分け方&保存法

すももは、日本すももとプルーンなどの西洋すももの総称でプラムとも呼ばれます。あまりなじみがない人もいるかもしれないですが、6~8月に出回る旬の短い果物なので、買うときの選び方や保存方法を知って、スーパーなどでぜひ手に取ってみてください。

「ブルーム=白い粉」が新鮮なすもものサイン

まず、皮にハリと弾力があるものが新鮮といえます。そして、果皮にブルームと呼ばれる白い粉がついているものを選ぶのがおすすめです。ブルームは果実から分泌される自然のろう物質で、水分の蒸発を防ぐ働きがあります。鮮度が良いものほどブルームがついていて、食べごろになるとブルームが落ちてきてつやが出てきます。

皿に山盛りのすもも
買うときは白い粉(ブルーム)と全体の形をチェック(Ph/photoAC)
写真6枚

また、縫合線(実の割れ目)に対して左右対称のものは、バランスよく栄養が実全体にいき渡って育ったということなので味がいいでしょう。さらに、ほんのりと香りがするもの、全体が色鮮やかな赤色になっているものは食べごろといえます。

保存は未熟なら冷暗所、熟したら冷蔵庫へ

すももは追熟するフルーツなので、熟度によって保存法が変わります。未熟なものは冷暗所に置き、常温で保存しましょう。桃ほど繊細ではないですが、日光や風に当たると、乾燥し、ジューシーでみずみずしくなくなってしまうので注意しましょう。

実がやわらかく食べ頃になってきたすももも同じです。乾燥しないように新聞紙にくるんでからビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存すればOKです。

カットしたすももをスプーンに乗せている
すももの酸味は追熟すれば抜けて甘くなる(Ph/photoAC)
写真6枚

ちなみに、すももの酸味は特に皮の近くにあります。でも、完熟するまで待っているとだんだん酸味もぬけていきます。完熟させるには、様子を見ながらおおよそ3日から7日ほど常温に置いておくといいでしょう。

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