すももの栄養&アレンジの仕方を解説
西洋すももの一種であるプルーンのドライフルーツには栄誉豊富なイメージがあると思いますが、生のすももにもたくさんの栄養が含まれています。また、皮の栄養もまるごと摂ることができるアレンジも試してみてください。
疲労回復&整腸作用など、疲れたときにぴったりの栄養
すももの特徴である酸味は、リンゴ酸とクエン酸によるもの。これらには疲労回復効果があるといわれています。また、水溶性食物繊維のペクチンなどの食物繊維もたくさん含まれているので、整腸作用が期待できます。
さらに、血圧を調整するカリウムが豊富で、抗酸化作用があるポリフェノールの一つであるアントシアニンも摂ることができます。
野菜ソムリエプロ直伝!すもものアレンジの仕方
たくさんのすももが手に入ったときなどは、果実酒にするのもいいですし、シロップを作ると長くおいしさを楽しめます。
シロップを作るときの分量は、すもも3個(種付きで200g程度)に対して、氷砂糖170g、リンゴ酢50mlが目安です。よく洗って水分を拭き取ったすももに、楊枝などを刺してたくさん穴をあけます。穴をあけたすもも・氷砂糖・リンゴ酢の順番でガラス瓶などに入れて、2日ほど常温で保存します。この期間は朝晩など1日に数回ボトルを振って、中身をよく混ぜ合わせましょう。氷砂糖がとけたらシロップの完成です。また、でき上がったシロップは冷蔵庫で保管してください。
シロップの赤い色素は皮に含まれるポリフェノールなので、こうすれば栄養も余すところなく摂ることができますよ。炭酸で割ってジュースにしたり、ヨーグルトやバニラアイスにかけたり、カクテルの香りづけにするのもおすすめです。また、残った実はそのまま食べてもおいしいですし、すももの実が多めに残ったときは、実を煮詰めるだけでジャムを作ることもできます。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ