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雑談を盛り上げるためには? “聞き上手”な人がやっているとっても簡単な会話の返し方

相手の声と合わせる

もう一つのコツは、相手の声とペースを合わせることです。それには、相手の声の特徴をつかむことから始めます。

「例えば、話すスピードなら、早口、普通、ゆっくり。声の大きさなら、大きい、普通、小さい。キーの高さなら甲高い、高い、普通、低い、というように。声の特徴にはいろいろあります。相手が『早口で大きな音量、高いキー』で話すなら、こちらも同じく『早口で大きな声で高めのキー』で返していくのです。

女性3人組
相手の声とペースを合わせることも大切(Ph/photoAC)
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聞く技術に長けた人は、相手の声の使い方を瞬時に認識し、それに合わせて自分の発声を変えます。相手が早口なら『はいっ、はいっ』とリズムよく相槌を打ち、相手がおっとりと話す人なら『ええ~』『なるほどねぇ』とおっとり、のんびりとした口調になります。逆に、相手が甲高い声でテンション高めに話しているのに、こちらは低い声で落ち着いた口調で話すと、相手の話す気力を奪ってしまいます」

姿勢や身振り手振りも相手と合わせる

「まずは、姿勢から合わせます。相手が背筋を伸ばしているなら、こちらもピンと伸ばします。相手が背もたれにもたれかかってリラックスしているなら、こちらも同様に。

女性2人がお茶している
声だけでなく相手の立ち振る舞いにも合わせる(Ph/photoAC)
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次に、相手のあごの動きを観察。相手が無意識のうちに深くアゴを動かしたら自分も深くうなずく、相手がアゴを3回動かしたらこちらも3回動かすなど、あごの動きやリズムに自分のあごのリズムも合わせるのです。私の経験では、相手とあごのリズムを合わせると呼吸も合い、しゃべりだしてくれました」

こうした「聞く技術」を身につければ、会話は続くはず。話すことに自信がない人ほど、トライしたい技ですね。

◆教えてくれたのは:雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん

雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
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雑談コミュニケーション専門家、コミュニケーション総合研究所代表理事。営業マン時代、強度の人見知りで、コミュニケーション、特に雑談が大の苦手だったが、心理学を学び一転、全国450人中1位のセールスマンとして活躍。学んだ心理学の手法をもとに、聞き上手・話し上手な営業マンとしてトップセールスを誇る。現在は独立し、聞き方、話し方の専門家としてメディアや講演会などで活動。『すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール』(秀和システム)など著書は20冊以上。https://www.nlp-oneness.com/

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