新しい会社に勤め始めたばかり、別の部署に異動したときなど、慣れない仕事に四苦八苦して、仕事が滞ってしまうことがあります。そんなときに職場の人間関係を円滑にしておくことが、仕事をスムーズに行うためのポイント。生活コスト削減コンサルタントの生方正さんに、自衛隊勤務時代に行っていたマル秘テクニックを教えもらいました。
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仕事が速い人がやっているコツとは？
「わからないことは人に聞く前にまずググれ」ともいわれますが、詳しい人に教えてもらったほうが早くて的確。結果的に仕事の完成度が高まり、上司からの評価も上がります。人に助けを求めることに気後れしてしまう人もいると思いますが、ちょっとした根回しをしておくことでお願いしやすい環境を作ることができるのです。
自分では意外と気づかない業務中の無駄時間
ちょっとしたことにつまずくだけで仕事は進まなくなります。たとえば、パソコン作業でたまにしか使わない機能がわからず、作業が途中で中断してしまった場合など。調べてすぐにわかれば問題はないですが、やり方を調べているうちに時間だけが経ってしまい、時間を無駄にしてしまったなんてことはありませんか？ こんなときは人に頼ったほうが早く解決します。
仕事がデキる人は人の能力を上手に借りている
仕事ができる人は、一見すると自分ですべてを完璧にこなしているように見えますが実際は上司や部下など、自分の周りにいる人の力をうまく借りて仕事をしています。さらに、仕事に関してわからないことを積極的に聞くことで、短時間で専門的な知識を身につけているのです。
人間関係を円滑にし、お願い事をしやすくなるマル秘アイテム
「聞きたいことがあるけど、相手が忙しそうで聞けない」ということはよくあるでしょう。とくにアルバイトや派遣社員として働いている場合、立場的にも社員に気を使って聞きにくいこともありますよね。それならば、まずは職場の人間関係を良好にするための‟秘策“を使うといいですよ。
2日かかる仕事もデキる人に頼んだら30分で終了
私が自衛隊に勤務していたときのこと。広報のカメラマンとして勤務していましたが、幹部に昇格したことで業務内容が変わり、ネットワークの管理をすることになりました。まったく畑違いの分野で、業務があちこちで行き詰まってしまったのです。
そんなとき、隣の部署でネットワークに詳しい人がいると聞き、さっそくお菓子を持ってあいさつにいきました。「○○部に配属になった生方です。△△さんはネットワークに詳しいとお伺いしました。もし、わからないことがあったら教えていただけますか？」という感じです。ポイントは、ターゲットとなる人を含めて、周辺の人にもお菓子を配っておくこと。
一人だけに渡すと不自然に思われるし、次回は別の人にお世話になるかもしれません。周りの人とも仲良くしておいた方が得ですよ！
その後、業務でわからないことがあったとき、その人に聞いたところ、私なら2日はかかる作業を代わりにやってくれ、わずか30分で終わらせてくれたのです！ しかも、彼の詳しい解説が聞けたことで、私自身の知識も深まり、一石二鳥。それどころか、難しい仕事を短時間で終わらせることができたことで、周りからの評価も上々でした。
数百円程度で手に入るコンビニお菓子が大活躍！
このように、新しい職場に異動になったときは菓子折りを持参しておくと、それだけで新しい環境で良好な人間関係が築きやすくなりますよ。高価なものでなくても、持っていくことが大事なので2000円程度のものでいいと思います。
「え？ お菓子を渡すだけでそんなに人間関係が良くなるの？」と思うかもしれませんが、人は物をもらった人に好意的に接するようになるものなのです。私が普段渡していたお菓子はコンビニで買ったものだったので、金額にしたら数百円。それで人間関係を円滑にできて、困ったときに頼れるようにしておくだけで仕事の進み方は大きく変わります。
「新商品が出ていたので買ってみた」「○○さん、抹茶のお菓子が好きだといっていたから食べてみませんか？」といって、さりげなく渡すのがポイント。このとき「失礼に当たらないように」なんて、デパ地下の高級菓子をプレゼントしていたら自分のお財布も持たないし、相手も負担に感じるので注意してくださいね。
構成／間野由利子
◆教えてくれたのは：生活コスト削減コンサルタント・生方正さん
うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』（あさ出版）、『攻めの節約』（WAVE出版）など。
構成／間野由利子