ビニールシートで覆われた「屋台飲み」はチヂミをつまみに
悲しいことがあったとき、うれしいことがあったとき、1人になりたいとき、そんなシチュエーションに最適な場所は何と言っても屋台（ポジャンマチャ）です。 寒さや暑さをしのぐのはビニールシートで、簡易テーブルとイス、飲み物はおなじみの緑の瓶の韓国焼酎（ソジュ）に、つまみはチヂミや、タッパルと呼ばれる鶏足を激辛に似た料理などがよく合います。
『トッケビ～君がくれた愛しい日々～』では、トッケビ（コン・ユ）とウンタク（キム・ゴウン）が屋台で濃厚なキスをするシーンがあります。屋台で酔いつぶれたヒロインをイケメン主人公がおんぶして送っていくという姿も現実では都市伝説かもしれませんが、韓国ドラマではお約束のシーンです。
これ以外にも韓国ドラマに出てくる独特の食文化は、まだまだたくさん挙げられます。例えば、雨の日には マッコリを飲みながらチヂミを食べて雨を楽しむ（チヂミが焼ける音が雨音に似ているからという説あり）、屋上でサムギョプサル（豚バラの焼肉）、コンビニの前で飲み会、誕生日にはわかめスープを飲む、鍋のふたを皿にしてインスタントラーメン食べる、小腹がすいたら屋台の立ち食いおでん（長い串にさされた練り物で、日本のおでんとは異なる）をつまむ、届けられない食事はないというほど発達した出前文化…。
どれも簡単にトライできるので、韓国に行ったらぜひ一度試してみてください。観光だけではない韓国の楽しみ方が一気に広がることでしょう。
◆韓国エンタメライター・田名部知子
『冬のソナタ』の時代からK-POP、韓国ドラマを追いかけるオタク記者。女性週刊誌やエンタメ誌を中心に執筆し、取材やプライベートで渡韓回数は100回超え。韓国の食や文化についても発信中。2018年に韓国の梨花女子大学に短期語学留学し、人生2度目の女子大生を経験。
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