「痩せにくくなった」や「朝起きるとむくみがひどい」などといった症状は、腎臓や副腎が疲れているサインの一例。
2つの臓器が健康になれば、代謝がアップし、むくみも解消。さらに、太りにくい体まで手に入る。薄着の季節が来る前に、腎臓&副腎を元気にする“腎活”をはじめませんか?
ダイエットには腎臓の健康が不可欠
「腎臓とダイエットには深い関係があります」と語るのは、金町脳神経内科・耳鼻咽喉科院長の内野勝行さん。
腎臓は横隔膜の下にある、そら豆のような形をした左右一対の臓器。重さ130gほどと小さいけれど、老廃物が溜まった血液をろ過し、尿で排出するという重要な役割を担っている。
「腎臓が疲れていると、老廃物がきちんと排出されず、血液がドロドロになってしまいます。その結果、血行が悪くなって、体温が低下。基礎代謝まで下がるため、痩せにくい体を作ってしまうのです。このような循環の悪い体では、どんなにがんばってダイエットをしても効果は期待できません」(内野さん)
さらにダイエットの大敵であるむくみも、腎機能の低下に大きな原因があるという。腎臓は尿の量を調節して体内の水分をコントロールしているため、腎臓が弱ると体内の水分調整がうまくできなくなり、むくんでしまうのだ。