寝袋時、クッション性は低いのでコットやエアマットがあればより快適に
快適性については、実際に何度も使っている高荷さんはこう評価します。
「避難所で寝袋として使う機会はまだ訪れていませんが、部屋の中においてあっても違和感が皆無であるのがよいです。春~秋ならば寝袋単体で、冬場は寝袋の中に毛布を入れて使うことで、夜中でも暖かく眠ることができます。ただ、直接床の上に敷くと硬いため、できればコット(簡易ベッド)やエアマットなどと併用した方がより快適になります。
避難所ではたくさんの知らない人たちとともに過ごさなくてはならず、ひと目が気になり眠れない人も多くいます。こちらの寝袋は大きなフードが付いていて、顔を隠すことができます。また、貴重品を心配される人も多いですが、寝袋の内側にはポケットが付いているので、スマホや財布などの貴重品もしまえて便利です」
◆教えてくれたのは:備え・防災アドバイザー・高荷智也さん
合同会社ソナエルワークス代表。「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに「自分と家族が死なないための防災対策」のポイントをロジックで解説するフリーの専門家。難しく思われがちな防災を分かりやすく伝える活動に定評があり、講演・執筆・メディア出演も多数。防災YouTuberとして動画も配信中。著書に『今日から始める本気の食料備蓄』(徳間書店)など多数。https://sonaeru.jp