
暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、備え・防災アドバイザーとして活動する高荷智也さんが耳をふさがないイヤホン『アンビー サウンドイヤカフ』について教えてくれました。
耳をふさがないから、周囲の音が聞こえて危険察知を妨げない
高荷さんがおすすめするのは、アンビーのイヤホン『アンビー サウンドイヤカフ』。“耳をふさがないイヤホン“として人気ですが、なぜこちらがおすすめなのでしょうか。
「外出時に音楽やラジオを楽しんだり、地図アプリのナビゲーションを使ったりする際に欠かせないのがイヤホンです。しかし、外音が聞こえなくなるというのは、防災的に考えるとリスクの高い行為。自動車や自転車の走行音、非常ベルや悲鳴、事故や災害の予兆となる音が聞こえない状態は日頃から避けるべきです。
このアンビーのイヤホンは、日本の企業が製造販売する耳をふさがないイヤホンです。2017年に有線タイプが、2021年にワイヤレスタイプが発売されました。音楽やラジオの音声もきちんと聞こえますが、耳をふさがないため、外音も聞こえます。なので、屋外での危険察知を妨げない便利なイヤホンです」(高荷さん・以下同)
電車などでの移動時、アウトドアでも周囲の音を取り込む
自転車や電車などでの移動時は、危険を伴う場面に出くわすことも少なくありません。そんなときでも周囲の音を遮らないので、安心だと高荷さんは言います。


「徒歩や自転車での移動時、電車やバスへの乗車時、あらゆる場所で役立ちます。アウトドアでイヤホンを使いたい場合も、周囲の音を取り込みつつ音が聞こえるため便利です。もちろんオフィスや自宅などで使用すれば、呼びかけに気づかなくなるという事態も防げます」
ワイヤレス型は人混みでの引っかかりなどなく便利
現在は、2021年に発売されたワイヤレス型をメインで使っているという高荷さん。その理由は?


「当初は有線タイプを使っていましたが、ワイヤレス型の『アンビー サウンドイヤカフ AM-TW01』が発売されてからはこちらを主に使っています。製品の特性的に、移動時や人混みなど外音を取り込みたい場所で使うことが多いため、ワイヤレスタイプは本当に快適で便利です。人混みでコードが引っかかるなどもありません。金額は有線の倍以上ですが、その価値は十分にあります。コンパクトで軽いので、持ち運ぶのにも便利。つけていて不快感なしです。
音質は『集中して音楽を楽しむ』用途には向きませんが、可もなく不可もなく必要十分。高音~中音は聞き取りやすいためYouTube動画やラジオなどの視聴にも向いています。会話不能なほどの騒音がする場所では音は聞こえなくなりますが、電車やバスの中ではきちんと音楽などが聞こえます」
音を流した状態での会話にも支障なし、咀嚼音も聞こえない!
耳をふさがないメリットは他にもあると高荷さんが教えてくれました。
「外音が聞こえるので、着用して音を流した状態での会話にも支障はありません。自分専用のスピーカーが頭の後ろにある感じです。日常生活を送りながら、ドラマやアニメのようなBGM・効果音が流れ続ける感覚でしょうか、大変楽しく便利です。
また、耳をふさがないので、食事をしても自分の咀嚼音に邪魔されないのもメリットです。新幹線や航空機に乗る際、まずこのイヤホンを着用して音を聞きながら食事を済ませ、その後他のイヤホンに切り替えて音楽に集中する、といった使い方もできます」
『アンビー サウンドイヤカフ』は6050円、『アンビー サウンドイヤカフ AM-TW01』は1万6000円(いずれも税込)です。
◆教えてくれたのは:備え・防災アドバイザー・高荷智也さん

合同会社ソナエルワークス代表。「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに「自分と家族が死なないための防災対策」のポイントをロジックで解説するフリーの専門家。難しく思われがちな防災を分かりやすく伝える活動に定評があり、講演・執筆・メディア出演も多数。防災YouTuberとして動画も配信中。著書に『今日から始める本気の食料備蓄』(徳間書店)など多数。https://sonaeru.jp