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コンビニのレシート、もらったらそのまま捨ててない?節約してるのにお金が貯まらない人が今すぐやるべきこと

レシートとペン、電卓
レシートで見るべきポイントとは?(Ph/photoAC)
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「節約の基本は無駄遣いを減らすことです」と生活コスト削減コンサルタントの生方正さんは話します。生方さんによると、何気なく使っているお金に無駄が含まれていることに気づいていない人も多く、ゴミとしてないがしろにしているレシートが節約のカギになると教えてくれました。

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レシートを見ずに捨てていない?見返すことが節約のカギ

コンビニやスーパーなど、店のレジ前には「レシート入れ」が置かれています。渡されたレシートを受け取らない人や、受け取ってもそのままレシート入れに捨ててしまう人をよく見かけますが、レシートには節約に必要な情報がたくさん詰まっています。まず、レシートを持ち帰って確認する習慣をつけましょう。

レシートで見るべきは無駄遣い

財布からレシートを取り出したら、購入したものを確認しながら、お菓子やお酒などの嗜好品や、ついでに購入してしまった予定外の出費をチェックし、必要ではなかったと思うものにマーカーを引いて可視化しましょう。お菓子にこんなにも支出していた、カフェでの出費が思いのほかかさんでいる、といったことに気づくはずです。節約しているのにお金が貯まらないという人は意外な出費に気づくかもしれません。

テイクアウトコーヒー
実は無駄な出費に気づくことができる(Ph/photoAC)
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このように、なんとなくの消費で使った金額を可視化すると、無駄な出費を自覚できます。節約をしているつもりでも、お金が貯まらないという人は、このような不要な消費=浪費に気づいていないことが多いのです。自分のお金の使い方について考える時間を作ることで、カゴに商品を入れるときの意識も少しずつ変わるようになり、浪費を減らすことができます。

1週間ごとに合計を比較するのがおすすめ

1日の終わりにレシートのチェックができるとベストですが、毎日その時間を取ることは難しいと思います。また、あとでまとめてやろうと思って、そのまま忘れてしまうこともあるでしょう。しかし、1か月まとめてやろうとすると、レシートの量が多く億劫になってしまいますし、時間が経つと必要だったかどうかの判断も難しくなります。

電卓とレシート
レシートは1週間ごとに確認するのがおすすめ(Ph/photo AC)
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そこでおすすめなのが、レシートを1週間分保管しておくこと。週末や休日に、レシート確認の時間を記入してしまえば習慣化もしやすくなります。

マーカーなどで可視化した無駄な出費を集計し、さらにノートにまとめるのがおすすめです。レシートも一緒に貼り付けると具体的に確認できていいですが、数が多すぎる場合は、お菓子、お酒などジャンルごとに金額を計算し、記録するだけでもいいでしょう。

缶ビール
嗜好品などの購入を振り返ってみて(Ph/photoAC)
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特に嗜好品は、1か月よりも1週間スパンの方が生活を具体的に思い出せるため、買いすぎに気付きやすいですよ。また、「今週はお酒を買いすぎたから、来週は少し控えめにしよう」など、余分な支出の歯止めが利くようにもなります。

クレジットカードの明細も同様にチェックしてステップアップ

レシートのチェックで節約リテラシーが高まったら、クレジットカードの明細もレシートと同様にマーカーを引きながらチェックするといいでしょう。ネット通販での出費や電気ガスなどの光熱費も確認することができるので、より俯瞰した目で無駄使いを意識できるようになります。

レシートのポイ活アプリで一石二鳥

確認とメモが済んだレシートは捨ててしまってもいいですが、せっかくならその前に「楽天Pasha」や「CODE」など、レシートでポイ活できるアプリを活用しましょう。1日5分かからず、空き時間でレシートをポイントに変えることができますし、財布を整理整頓する毎日の習慣作りにも役立つため、一石二鳥です。

毎日のレシート整理がポイントに

レシートを使ったポイ活アプリは、レシートや商品を撮影して送信することでポイントが付与されます。消費者が送信したレシート情報は、ポイ活アプリ運営会社から消費者の動向を知りたいメーカー各社に送られます。アプリ運営会社は情報提供によってメーカーから利益を得ていますので、私たち消費者は無料でポイントをもらうことができる仕組みです。

レシートをスマホで撮影している
ポイ活アプリを活用することでレシート整理が習慣に(Ph/photoAC)
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買い物をした当日中にレシートを登録する必要があったり、1日の枚数制限があったりと、条件はアプリによって異なるため、自分の生活スタイルにあったものを選ぶことをおすすめします。また、複数のアプリに登録しておけば、1枚のレシートでそれぞれのサービスのポイントを得ることもできます。

お金持ちは財布の整理をまめにしている

お金を貯めることができる人は、財布の整理をこまめに実施しています。日々財布の中身を確認することでその日の支出を振り返り、無駄な出費や使い過ぎに意識を向けているからです。

私も、帰宅したらすぐにレシートなど財布の中の不要品を取り出し、自分の決めている標準金額を財布に補填しています。こうすることで、その日の支出が把握できるだけではなく、小銭でパンパンのまま持ち運ぶことがなくなり、財布が傷んだり、型崩れしたりしづらくなり、お気に入りの財布を長持ちさせることができます。財布が長持ちすれば、財布代や買いなおす手間を先延ばしにできます。

財布からはみ出すレシート
レシートをこまめに取り出すことは財布を長持ちさせることにもつながる(Ph/photoAC)
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毎日レシートを取り出しきちんとポイ活を行えば、ポイント還元という形で金銭的なメリットを受けられます。さらに、レシートを取り出す習慣が身に付くことで、支出の把握や浪費の削減、さらには財布の劣化を遅らせるなど、ポイ活で得られるポイント以上の価値を享受できると私は考えます。

◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん

生方正さん
生活コスト削減コンサルタント・生方正さん(Ph/藤中一平、イメージコンサルタント/坂井二朗)
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うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。

構成/新藤まつり

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