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“積ん読”はお金のムダ!資産2億円のお金のプロが実践する「“積ん読”をなくす」読書術

本を読んでいる女性
“積ん読”をなくす読書術とは?(Ph/photoAC)
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購入したあとに読まずに積んだままになっている本、いわゆる “積ん読”はありませんか?「読書はいいことづくし。読めば読むだけメリットがあります」と語る、生活コスト削減コンサルタントの生方正さんが本を読む理由や読書術について教えてもらいました。

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成功者は読書に時間を割いている

マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツやMeta社(旧フェイスブック社)の創業者マーク・ザッカーバーグ、テスラ社のイーロン・マスクなど、社会的な成功者の多くが日ごろから読書の時間を確保するようにしているといいます。

分単位の時間に追われている彼らがなぜ、読書の時間を大切にするのか? それは、本を読むことが先人の経験や知識を効率よく学ぶことができる手段だからです。

積んだ本とマグカップから生える芽
読書で先人の経験や知識を効率よく学ぶことができる(Ph/photoAC)
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例えば、富裕層が書いた本を読めば、普段お金持ちがどんな考え方をしてどんな行動をとっているのかを知ることができます。私の場合も「本を読む→実践する→うまくいかないときは修正する→また再チャレンジする」というサイクルを繰り返すうちに、知識が身に付き、お金も上手に貯められるようになりました。その結果、40代で「億を超える資産」を築き、FIREにも成功。そう考えると、本の持つパワーって本当にすごいですよね!

読書から得られること

本には具体的なノウハウや成功法則が書かれていますが、読書のメリットは、そうした直接的に利のある情報を得ることができることだけではありません。

例えば、1冊の本は数万字にも及ぶ文章からできており、本を読むことで正しい言葉の使い方や表現方法を吸収することができます。また、知らない言葉に出会った時は、その言葉を理解することで、語彙力を高めることができます。

私も昔、「複利」(利子にさらに利子がつくこと)の意味を知らず、複利の力を理解できていませんでした。しかし、その言葉を理解することで、「複利の力を使うと、どれだけ得できるのか」が理解でき、実際に複利の力を活用したことでお金が貯まるスピードを加速させることができましました。

話している男女
読書が人間関係を良好にすることも(Ph/photoAC)
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さらに、豊富な語彙力や知識は、人間関係の構築にも役立ちます。豊富な語彙力を上手に活かして場面にあった表現を使うことは、人間関係を良くすることに役立ちますし、豊富な知識で会話の引き出しが広がれば、人間関係も広がります。そして、良い人間関係ができると、自然と良い情報が集まりやすくなり、チャンスを増やすことになります。

成功者から学ぶことのが一番の近道

では、どんな本を読むと良いのか? 私は成功者から学ぶのが一番の近道だと考えています。

具体的には、お金に関するマインドに関しては、本田健さんが書かれた『大富豪からの手紙』(ダイヤモンド社)や『ユダヤ人大富豪の教え』(だいわ文庫)、午堂登紀雄さんの『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(学研プラス)などがおすすめ。不動産投資については、ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房)、株に関しては山下頸さんの『ほったらかし投資で年収1億円』(朝日新聞出版)などがおすすめです。

“積ん読”は本代だけでなく家賃のムダにも

一方で、読書のメリットを理解し、読もうと思って買ってみたものの、なかなか読むタイミングがなく、結局部屋の隅や書棚に眠ったまま…なんてことになってはいませんか?

その場合、“積ん読”をしている部屋のスペースがたとえわずかであっても、そのスペースにも家賃は発生しているため、読まない本を置いておくためだけに毎月余計なお金を払っていることになります。

重ねておいてある本
読まない本のために発生している家賃はムダなお金かも(Ph/photoAC)
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広い部屋に住んでいても、読まない本に囲まれていたら、自分が過ごすスペースは狭くなります。「読まない本で部屋が手狭だから引っ越そう」なんてことになってしまったら、読まない本代に加え、引っ越し代まで無駄に払うことになりかねません!

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