
“裕子さんがいるから岸田さんを応援する”という支援者がいるほど、広島県の地元では人気があるという岸田文雄首相(65歳)の妻・裕子夫人(58歳)。岸田首相が東京で議員活動をしている間、地元に残って3人の子育てをしていたほか、夫を支えるため、支援者への挨拶回りなどにも奔走。これまで、陰で夫を支えてきた裕子夫人ですが、ここ最近、単独渡米や訪韓などでスポットライトを浴びる機会が増えています。そこで裕子夫人の外交中のファッションとその素顔を紹介します。
ペールカラーの着物姿で茶道のおもてなし
2022年5月にアメリカのジョー・バイデン大統領が来日した際、着物姿の裕子夫人が、お点前でおもてなしをし、自らたてた抹茶を振る舞いました。

裕子夫人の着物は白い花が描かれたペールグリーンカラー。可憐な印象の着物ですが、金の帯を合わせることで、ゴージャスな雰囲気を演出しています。帯締めは金と赤のグラデーションになっており、さりげなく赤が差し色になっています。

16年ほど前から流派の一つ、裏千家で茶道を習い始めたという裕子さんは、茶名を持つほどの腕前で、自身で着付けもできるそう。この日、ファーストレディとして日本の魅力を発信しました。

バイデン夫人と桜色のスーツで植樹式
バイデン大統領来日から約1年後の2023年4月、バイデン大統領の妻であるジル夫人に招かれ、渡米した裕子夫人。日本の総理夫人が初めてアメリカの招待を受けて、単独で訪問するということもあり、注目を集めました。

2023年4月17日に行われた桜の植樹式では桜色に合わせてか、ジル夫人と共にピンクのコーディネートを披露。裕子夫人が着ていたノーカラーのツイードのセットアップはフォーマルな印象ですが、襟ぐりや前立てなどにフリンジがあしらわれていて、華やかな装いでした。


裕子夫人は広島の不動産会社社長の令嬢で、英語が堪能。自動車メーカーの「マツダ」で役員秘書に抜擢されたという華やかな経歴の持ち主です。単独渡米で、国際派の一面が発揮されました。
機内ではゆったりな服装 ジャケットでカジュアル感を軽減
4月19日、アメリカから帰国した裕子夫人が着ていたのはレオパードのようなペイント柄のセットアップ。トップスは襟元にやや高さがあるモックネックのギャザーブラウスでした。歩くたび風になびくフレアスカートがフェミニンさを演出します。グレーのジャケットは深めのVネックなので、胸元のギャザーを隠しません。

先日、韓国から帰国した際にも同じスタイルで現れた裕子夫人。ロングスカートやゆったり感のある柔らかい素材の服は、快適に機内で過ごす服装として最適なチョイス。カチッとしたジャケットを合わせることでカジュアルすぎない大人女性なコーディネートになります。

優しい色合いのバイカラーカーディガンと華やかなスカートで和菓子作り
今年の3月と5月に、日韓のファーストレディが交流し、それぞれのおもてなしが話題になりました。3月、尹錫悦大統領と金建希夫人が来日した際、「和菓子作り」で金建希夫人と親交を深めた裕子夫人。それぞれが作った和菓子と韓国の菓子を味わいながら、じっくり語り合いました。

和菓子作りの際に、裕子夫人が着ていたのは春らしい水色と淡いピンクのカーディガン。バイカラーのカーディガンは優しい印象のペールカラーで、ゲストを迎え入れる側として親しみやすさを演出するのに、ぴったりなコーディネートです。

ホワイトのスカートは透け感があるモザイクモチーフ。膨張色のホワイトですが、Iラインのシルエットなので、スマートに見えます。

韓国での交流はフェミニンなホワイトのセットアップをチョイス
韓国大統領夫妻が来日してから約2か月後の5月7日、岸田首相と共に韓国へ訪問した裕子夫人。ホワイトカラーのセットアップで金建希夫人と共に、津寛寺を訪問し、韓国と日本の茶道の共通点について語り合いました。


裕子夫人が着ていたノーカラージャケットはウエストの切り替えが高い位置なので、スタイルが良く見えます。さらにウエストから裾への部分が広がっているデザインなので、ウエストのくびれを強調しています。
英語が堪能なだけではなく、日本の伝統的な作法も身につけている裕子夫人は、まさにハイスペックなファーストレディー。“国際派”の活動は、これからも目が離せません。