コロナ禍から続くマスク生活で顔が隠せたり、比較的手軽に行える施術の種類が増えたりと美容整形をしたいと考える人が増えています。美容整形へのハードルが低くなったとはいえ、初めてのことで不安な部分もあるはずです。そこで、美容整形に対する読者の不安や悩みをR.O.clinic院長の呂秀彦先生に答えてもらいました。
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【お悩み】こちらの希望を正確に伝えるには?
「美容整形のカウンセリングで先生と向き合うのはなんだか緊張感があります。そこで自分の希望をうまく伝えられるか不安です。こちらの希望を正確に伝えるには、どんな風に伝えればいいでしょうか」
カウンセリング前に希望をメモでまとめておくと安心
確かにカウンセリングで希望を正確に伝えるのは難しいものですが、事前に準備しておくべきものはあるのでしょうか。
「緊張すると話したかったことを忘れてしまいますよね。ですから、事前にメモなどを用意してカウンセリングに来ていただけるといいと思います。患者さんの中には、スマホのアプリでなりたい顔を作って持ってくる人もいますよ。
初めてのかたは特に『リラックスしてください』と言っても難しいと思うので、こちらからも希望をうまく引き出せるように話をしていきます。
例えば、二重手術や鼻の手術はシミュレーションできる機械があるのでイメージしやすいです。鼻は顔を撮影してそれを立体にしてから合成するのでかなり想像しやすい。しみ治療も、潜在的なしみの数などがわかる診断機器があるので、そういったものを使いながら患者さんの希望を引き出していくこともできます」(呂先生・以下同)
カウンセラーや看護師に思い出した時に伝えるのでもOK
希望を伝えたり、そこからイメージを膨らませたり、しっかりと相談してから治療に進んでいくようですが、一般的にカウンセリングはどれくらいの時間で行うものなのでしょうか。
「私のクリニックでは、まず医師とのカウンセリングを30分間行います。その後、カウンセラーと話す時間を設けています。
カウンセラーは医師との話をもとに、具体的に希望する施術の相談や聞き足りなかった質問などをフォローする役割を担っています。医師と話すのは緊張するけど、カウンセラーには話しやすいという患者さんもいます。
また、肌のレーザー治療中に看護師と話をしていて、『実はこのしみも気になっていた』などと思い出すかたも意外と多いんです。
緊張していて医師に伝え忘れたことも、カウンセラーや看護師と話すうちに思い出すこともありますし、そうした話は医師にフィードバックされるので安心して話してもらうといいと思います」