情報を更新したいから「聞き役」に回る
同僚には、自分から積極的に話しかけます。何気ない会話が刺激になって成長につながると思うから、私は在宅よりもオフィス勤務が好きです。先日は朝、電車内で初めて同僚を見かけたので声をかけました。
住んでいる場所や、共通して知っている店、同僚のお子さんの話などを聞きました。10分足らずの時間でしたが、人間関係を築けた気がします。仕事仲間のことを知らないより、知っているほうが親近感がわくじゃない? そういうことって本当に大事だと思います。
人にとても興味があるので、自分から積極的に話しかけます。だって、自分が経験できることは24時間しかないけど、他人と話せば情報が更新されるでしょう? だから人と話すときは聞き役に回ることが多いかもしれません。
メールは24時間以内の返信が基本
メールの基本ルールは、24時間以内に返信すること。返信の優先順位は、給料をもらっている相手から先に取りかかります。
私は言葉遣いがきついから、メールを書くときは必ず読み返して「無礼な言葉遣いになっていないかな?」と確認します。揉めている案件への返信は、すぐに送らずにちょっと時間をおく。1~2時間置いてから、PCに戻って文面を考えます。
長いメールは嫌いなので、相手から返信がないのに、重ねてメールを送ったりはしません。込み入った話のときは「この件について、ちょっと話をしたいんだけど、簡単に話す時間はありますか」とメールをして、オンラインでも対面でも、会ってから内容を話すようにしています。そのほうが細かいニュアンスが伝えられるし、誤解もないでしょう?
メールに使う文字は、大きいフォントを使うことが多いかもしれません。大きい文字のほうがみんなが見やすいかなと思うし、自分も見やすいので。
◆薄井シンシアさん
1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。結婚後、30歳で出産し、専業主婦に。47歳で再就職。娘が通う高校のカフェテリアで仕事を始め、日本に帰国後は、時給1300円の電話受付の仕事を経てANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。3年で営業開発担当副支配人になり、シャングリ・ラ 東京に転職。2018年、日本コカ・コーラに入社し、オリンピックホスピタリティー担当に就任するも五輪延期により失職。2021年5月から2022年7月までLOF Hotel Management 日本法人社長を務める。2022年11月、外資系IT企業に入社し、イベントマネジャーとして活躍中。近著に『人生は、もっと、自分で決めていい』(日経BP)。@UsuiCynthia
構成/藤森かもめ
●薄井シンシアさんが語る自宅で効率的に働く方法「オフィスと同じ服、化粧」「机もPCも携帯も仕事と分ける」